2023 Fiscal Year Research-status Report
地域包括支援センターで働く看護職のコンピテンシーおよび現任者研修モデルの開発
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21K11041
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
宮本 美穂 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (40586731)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 地域包括支援センター / 高齢者 / 介護予防 / 看護職 / コンピテンシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究目的は、①地域包括支援センターで働く看護職のコンピテンシーリストを開発する、②開発したコンピテンシーリストを用いて、現場の看護職が十分獲得できていない能力領域を把握する、③研修モデル開発のための基礎資料とすることである。 目的①として、先行研究の地域包括支援センター保健師のコンピテンシーリストの論文発表をした。一方、地域包括支援センター看護師のコンピテンシー項目を収集するためのインタビュー調査の実施に向け、文献検討より地域包括支援センター看護師のコンピテンシーの活動領域として「個別支援」「地域づくり」「3職種のチームワーク」「自己研鑽」「業務マネジメント」が抽出された。この文献検討の結果に基づき、インタビューガイドを作成し、令和5年度は、地域包括支援センター看護師へのインタビュー調査を実施した。インタビュー調査への参加者は10名で、地域包括支援センターの平均経験年数12.8年、インタビュー時間は52~101分であった。現在、インタビューデータを分析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
進捗状況が遅れている理由として、新型コロナウイルスの感染対策上、対面でのインタビュー調査を規制緩和後に実施となったこと、先行研究の論文査読の指摘を受けて、実施予定のインタビューガイドを修正することとなったため、インタビュー調査の実施が遅れたことが影響している。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、地域包括支援センター看護師のインタビュー調査の分析を行い、コンピテンシー項目を収集する。本研究で収集された看護師のコンピテンシー項目と先行研究にて明らかにされた保健師のコンピテンシー項目を比較検討し、看護職のコンピテンシーリスト案の作成を進める予定である。
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Causes of Carryover |
研究計画当初は、インタビューデーターのテープ起こし等の経費を予定していたが、分析を早期に開始するために研究者が行ったため経費を使用しなかった。次年度は、インタビュー調査の分析結果より看護職のコンピテンシーリスト(案)を作成し、研究目的②:地域包括支援センターの看護職が十分獲得できていない能力領域を把握するための質問紙調査を実施するための費用が生じる予定である。
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