2024 Fiscal Year Research-status Report
急性期治療を受ける脳血管疾患患者におけるせん妄ケア構造の明確化
| Project/Area Number |
21K11061
|
| Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
原沢 のぞみ 東邦大学, 看護学部, 准教授 (10623077)
|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長江 弘子 亀田医療大学, 看護学部, 教授 (10265770)
|
| Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
| Keywords | せん妄 / 脳血管疾患 / 看護 / ケアの構造 |
| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、脳血管疾患を有する対象へのせん妄ケアについての課題を明確すべく、海外における研究の動向を確認することを目的に文献レビューを実施した。検索キーワードは、 (cerebrovascular disease OR stroke) AND (delirium) AND (nursing)とし、PubMed、MEDLINE、CINAHLを用いて、2010年以降の査読済み論文検索を実施した。Pubmed123件、MEDLINE129件、CINAHL36件が抽出された。さらに、抄録を読み脳血管疾患のせん妄に関連する内容であることを条件にスクリーニングしたところ、レビュー論文が14件、スケール開発に関する論文が6件、要因分析に関するものが20件、看護実践に関する内容の記述が含まれるものが8件であった。看護実践に関する内容のうち5件は発症状況に関する分析であり、3件は介入効果の評価を行った研究であった。介入研究においては、サンプルサイズが小さいといった問題もあるものの、HELP(Hospital Elder Life Program)やNICE(National Institute for Health and Care Excellence)といった他の疾患におけるせん妄と同様に多面的なアプローチによって脳血管疾患におけるせん妄を予防できる可能性について言及していた。頻回な夜間のケアがせん妄の因子となっていることや、脳疾患による症状であるとしてせん妄を見逃したことで遷延化したことなども指摘されていた。以上のことから、せん妄を予測すること、早期に発見し対応すること、せん妄症状を見逃さないよう十分な知識とアセスメント能力が重要であることが確認できた。次年度は、脳血管疾患患者におけるせん妄ケア構造を明確にするため、看護師のアセスメントおよびケアの実際について分析を行うこととする。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究フィールドとの調整に時間を要し、研究計画の変更修正を検討する必要性が生じたため。
|
| Strategy for Future Research Activity |
海外文献レビューによって、脳血管疾患(特に脳卒中)におけるせん妄に関する研究成果が確認できた。一方でせん妄ケアの状況に関しての詳細な内容や、何が脳血管疾患患者のせん妄ケアにおいて重要であるのかは十分明らかにできなかった。そのため、看護師へのインタビュー調査を実施することで、器質的な要因をもつ脳血管疾患の特徴もふまえたせん妄ケアの構造を明らかにすることで、有効なせん妄ケアを考察する手立てとする。
|
| Causes of Carryover |
研究計画の遅れと計画の修正が生じたことで、謝金として申請していた予算を執行していない状況にあること、海外学会への参加のために計上した予算についても、海外への渡航が業務上スケジュール調整が難航した。次年度は、インタビュー調査の謝金として使用すること、データ分析に関わる費用、および成果発表のため国内学会への参加費、論文投稿費用、物品費として使用する予定である。
|