2021 Fiscal Year Research-status Report
都市在住高齢者が新時代を生きるための介護予防と地域参加
Project/Area Number |
21K11062
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Research Institution | 湘南医療大学 |
Principal Investigator |
菊池 有紀 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 講師 (90513903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚原 ゆかり 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 助教 (60770352)
薬袋 淳子 岐阜医療科学大学, 看護学部, 教授 (10445124)
寺本 明 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 教授 (50133070)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 都市在住高齢者 / 介護予防 / 地域参加 / 社会的サポート・ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、都市における新型コロナウイルス感染症で顕在化した新時代に合致した地域包括ケアシステムの構築について、フレイル予防の視点から、地域の課題の把握・課題の抽出、計画(Plan)→対応策の実施(Do)→評価(Check)→改善(Act)というPDCAサイクルにて進める予定である。地域の課題は、都市に在住する高齢者の実情や特性に合わせ、コロナ禍で変化した新時代の「介護予防や社会参加、地域づくりに対する考え方」(Plan)について明らかにする。
その中、本調査実施に際し、パイロット研究として実施した、都市部在住高齢者50名を対象に、コロナ禍における社会的サポート・ネットワーク(以下、SSN)と自主的活動の変化について検討した。得られた結果として、SSNの各項目の変化において、コロナ禍で「重要なことを相談される」人が多くなり(p=今年度は、都市在住で地域の活動に参加している対象者に、質的記述的に質問紙を用いた聞き取り調査を実施予定であった、しかし、調査協力施設がコロナ予防接種の追加接種の会場となり、本研究の着手が遅れている。.06)、自主的活動の実施で「定期的な趣味活活動を行っている」人が多く(p=.03)、「定期的な身体活動を行っていない」人が多くなっていた(p=.08)。以上の結果より、地域活動に参加している都市在住高齢者は、「重要なことを相談される」立場となっていたことが窺えた。コロナ禍において、活動場所の制限され、身体活動に影響したと推察される一方、定期的な趣味活動の実施割合が高くなり、状況に応じ柔軟な対応をされていることが示唆された。これらをまとめ、第41回 日本看護科学学会にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、都市在住で地域の活動に参加している対象者に、質的記述的に質問紙を用いた聞き取り調査を実施予定であった、しかし、調査協力施設がコロナ予防接種の追加接種の会場となり、本研究の着手が遅れている。 調査協力施設と再度、研究調査の実施方法について検討する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、調査協力施設と再調整を行い、個別の協力が難しいようであれば、グループフォーカスディスカッションなどを取り入れ、調査協力を依頼する予定である。また、代表者の所属が変更になったこともあり、倫理申請について早急に行う予定である。
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Causes of Carryover |
調査開始が遅れているため、人件費や謝金の支出がなかった。また、調査説明に必要な物品の購入も実施していないため、次年度使用額が生じた。
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