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2023 Fiscal Year Research-status Report

都市在住高齢者が新時代を生きるための介護予防と地域参加

Research Project

Project/Area Number 21K11062
Research InstitutionTokyo Health Care University

Principal Investigator

菊池 有紀  東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (90513903)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 塚原 ゆかり  湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 講師 (60770352)
薬袋 淳子  岐阜医療科学大学, 看護学部, 教授 (10445124)
寺本 明  湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 教授 (50133070)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords都市在住高齢者 / 介護予防 / 地域参加 / 社会参加
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、都市における新型コロナウイルス感染症で顕在化した新時代に合致した地域包括ケアシステムの構築について、地域の課題の把握・課題の抽出、計画、実施、評価、改善予定である。
都市部における介護予防や地域づくりを考える上で、男性の活動参加や人との繋がりが少ない背景をうけ、現在、地域での活動を継続されている男性の方を対象に、活動を通じた社会参加について伺った。その結果より、今後の都市在住の男性の方の地域参加や社会参加における様相を明らかにすることを目的とし、調査を実施した。
地域での活動を継続されている都市在住の男性の方を対象に、活動を通じた社会参加などについて伺った結果、活動の〔導入期〕〔活動期〕と、時期により様々な〔思い〕を抱かれていることが明らかとなった。
〔導入期〕では、≪活動の興味・関心≫≪これまでの活動の区切り≫≪妻の後押し≫≪知人の誘い≫≪新たなチャレンジ≫、≪活動内容の理解≫≪知らないことへの気付きと知るための努力≫≪他者からの信頼≫≪区民センターの支援≫で構成された。〔活動期〕では、≪現役時代からの切り替え≫≪現役時代に培われた強み≫≪他活動での経験と憂い≫≪活動の魅力と適正≫、≪仲間と協力して成り立つ地域活動≫≪活動継続の仲間作り≫≪先陣を切って取り組む活動≫≪活動の世代交代≫≪活動への矜持≫≪体力の衰えの自覚≫≪コロナ禍の戸惑いと活動の継続≫≪自身に合った地域活動の模索≫、≪活動がもたらす楽しさと喜び≫≪継続への自負≫≪家族、健康、経済の基盤≫で構成された。〔思い〕では、≪柔軟な姿勢≫≪地域における男性としての役割意識≫≪地域住民としての役割意識≫で構成された。
都市在住高齢男性の地域参加や社会参加における支援として、活動の〔導入期〕〔活動期〕における支援のポイントや、彼らが抱く〔思い〕の尊重により、男性の活動者の支援に繋がると示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2022年4月に所属を異動し、2022年6月30日に研究倫理審査の承認を得た。2021年においては調査協力施設が新型コロナウイルス予防接種の会場であったため、着手が遅れたこともあり、2022年8月に調査協力施設に依頼し、調査を実施した状況であった。
今年度は介入を行う予定であるが、12月以降での介入に向け準備を進めているため、若干の遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

これまでの研究結果より、「都市在住高齢者の新時代を生きるための介護予防と地域活動に対する考え」として、男性と女性の人とのつながりでは、男性の人とのつながり、中でも様々な活動への参加状況からの人との繋がりが課題であると窺えた。加えて、「都市在住男性高齢者が地域活動を継続して実施している様相」として、活動の〔導入期〕〔活動期〕と、時期により様々な〔思い〕を抱かれていることが明らかとなった。中でも、都市在住高齢男性への活動支援として、〔導入期〕では、元来の興味関心に加え、家族を含めた周囲の人の支援が必要であることが示された。加えて、活動に参加している男性自身の自助努力が窺え、それらの支援が活動の継続に重要であること。〔活動期〕では、高齢男性の世代背景がもたらす自身の適応力や社交性が窺え、その承認と支援が重要であると示唆された。また、家族、自身の健康、経済の基盤が安定していることが、地域活動への意欲、継続につながっていることが考えられた。
地域活動の参加や継続の支援について、ボランティア継続の誘因の視点(組織サポートによる好ましい作業環境、活動の魅力の伝え方、集団の魅力の伝え方、参加による自尊心の獲得の支援)、活動継続支援による自身の考えより検討し、都市在住高齢者の介護予防における、地域活動者が実施する活動支援における互助を明らかにし、地域活動の基礎資料を得ることを目的として、上記の内容を中心とする調査結果の情報提供を聴講後に、4・5人のグループにて、地域活動の〔導入期〕〔活動期〕における組織作りや支援について、30分程度行うグループワークを介入として実施する予定である。

Causes of Carryover

調査開始が遅れたが、その後はおおむね計画通りに進み、今年度は12月から介入を行う予定である。
介入は、都市在住高齢者の介護予防における、地域在住の活動者自身が実施している活動支援における互助を明らかにするため、4・5人のグループにて、地域活動における組織作りや支援について、30分程度行うグループワークを介入として実施する予定である。
調査開始が遅れたことにより、介入やその後の分析、論文作成などに必要な物品や謝金を含めた支出が次年度に持ち越している。そのため、次年度の使用額が増えている。

  • Research Products

    (4 results)

All 2024 2023

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] コロナ発生後の都市在住高齢者における 地域活動への参加交流に対する意識と主観的満足感2024

    • Author(s)
      菊池 有紀、塚原 ゆかり
    • Journal Title

      地域ケアリング

      Volume: 26 Pages: 40-41

  • [Journal Article] 自宅における介護予防プログラム実施継続に互助を用いた支援の検討2023

    • Author(s)
      菊池 有紀
    • Journal Title

      日本在宅ケア学会誌

      Volume: 26 Pages: 153-160

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] コロナ発生後における地域活動への参加交流に対する都市在住高齢者の意識(第1報)2023

    • Author(s)
      塚原ゆかり 菊池有紀
    • Organizer
      日本在宅ケア学会学術集会第28回
  • [Presentation] コロナ禍の都市在住高齢者の主観的満足感と社会的サポート・ネットワークとの関連(第2報)2023

    • Author(s)
      菊池有紀 塚原ゆかり
    • Organizer
      日本在宅ケア学会学術集会第28回

URL: 

Published: 2024-12-25  

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