2021 Fiscal Year Research-status Report
介護老人福祉施設入所高齢者家族の代理意思決定支援ツールの開発
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21K11084
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
水間 夏子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (00740193)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Shared decision making / 家族 / 代理意思決定支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、Shared Decision Making(以下、SDM)のThree-talk model(3ステップトークモデル)をもとに、介護老人福祉施設(以下、特養)入所高齢者の家族への代理意思決定支援ツールを開発することである。 初年度である2021年度は、国外のSDMの3ステップトークモデルに関する文献検討や、特養における代理意思決定支援の実態調査(インタビュー調査)を予定していたが、Covid-19感染症拡大の影響により、特養での実態調査は実施が困難であった。 そのため、2021年度は家族の代理意思決定支援に着目した国内外のSDMに関する文献レビューの論文執筆に注力し、論文の掲載に至った。 この論文では、国内外のSDM文献の動向を調査した結果、国内では小児やその親を対象とした文献が多く、高齢者の家族支援に関する文献は少数であった。また、SDMの促進要因は、コミュニケーションや情報収集、情報提供であることが明らかになったため、3ステップトークモデルとの関連についても今後検討し、実態調査の参考になる成果であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Covid-19感染症の拡大により、本務の業務量増加や高齢者施設への訪問・研究が困難であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
国外でのSDMの3ステップトークモデルに関する文献検討を行い、特養における代理意思決定支援の実態調査については、遠隔でのインタビュー調査が可能であるか否かを確認し、専門職へのインタビュー調査の実施に向けた準備を行う。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査が実施できず、経費が残ったため。次年度に持ち越しとする。
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Research Products
(1 results)