2021 Fiscal Year Research-status Report
入院する高齢者への身体拘束を最小限にするための看護管理指標の開発
Project/Area Number |
21K11085
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
南崎 眞綾 横浜市立大学, 医学部, 助教 (80883298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土肥 眞奈 (菅野) 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50721081)
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 身体拘束 / 急性期病院 / 看護管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
国内外の文献ならびに急性期病院にて身体拘束の廃止・軽減に成功した急性期病院の看護管理者に対するインタビュー調査からトップマネジメント用指標案、ミドルマネジメント用指標案の2種類を作成した。指標案の洗練を目指し、質問紙によるデルファイ調査を行った。専門家パネルは、看護管理者25名、老人看護専門看護師25名の計50名を設定した。デルファイ調査のラウンド数は3ラウンドとし、指標案の有効性について、1(完全に無効である)~9(完全に有効である)の9段階評価において、中央値7以上にて合意形成とみなした。また、少なくとも3人が7,8,9と1,2,3に分かれた場合には、コンセンサスが得られていないとした。1回目調査は、両指標案ともに23名から回答があり(回収率46%)、2回目調査は、トップマネジメント用指標案は14名(回収率28%)、ミドルマネジメント用指標案は13名(回収率:26%)から回答が得られた。3回目調査は、トップマネジメント用指標案は12名(回収率24%)、ミドルマネジメント用指標案は13名(回収率:26%)から回答が得られた。採用基準ならびに自由記述を基に、指標案の削除、修正、追加を行い、最終的な指標項目として、トップマネジメント用指標35項目、ミドルマネジメント用指標28項目にて、各指標の有効性についてコンセンサスを得た。 文献検討については、入院する高齢者に対する身体拘束を予防、軽減する看護に関するスコーピングレビュー(菅野ら, 2021)、入院する高齢者に対する身体拘束軽減のための介入に関するシステマティックレビュー(菅野ら, 2021)、急性期病院における身体拘束を軽減するための看護管理に関する文献検討(菅野ら, 2021)が既に公開されている。インタビュー調査については、論文が既に受理され今後公開予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度の研究計画通りに、デルファイ調査にて指標案を洗練し、指標項目を作成することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の研究計画通りに、作成した指標の検証を行っていく。
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Causes of Carryover |
PC周辺機器や文具類が安価に購入でき、2021年度度繰越金が79,146円生じた。2021年度残金と2022年度の予算と合わせて、調査費用、調査結果を公表する投稿費や研究発表、また情報収集のために使用する。
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Research Products
(5 results)