2022 Fiscal Year Research-status Report
入院する高齢者への身体拘束を最小限にするための看護管理指標の開発
Project/Area Number |
21K11085
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
南崎 眞綾 横浜市立大学, 医学部, 助教 (80883298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土肥 眞奈 (菅野) 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50721081)
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 身体拘束 / 急性期病院 / 看護管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、身体拘束を最小限とする看護実践を実現するための看護管理を実践できているか、看護管理のプロセスを判断するための基準となる指標を開発することが目的である。 国内外の文献ならびに急性期病院にて身体拘束の廃止・軽減に成功した急性期病院の看護管理者に対するインタビュー調査からトップマネジメント用指標案、ミドルマネジメント用指標案を作成している。さらに、作成した指標案の洗練を目的とした質問紙によるデルファイ調査を実施し、看護管理者と老人看護専門看護師から構成される専門家パネルにおいて、各指標の有効性についてコンセンサスを得ている。 2022年度の研究実施計画では、コンセンサスの得られた指標を用いた実態調査として質問紙調査を行う予定だったが、より実態を詳細に把握するためには、質的調査も必要と考えた。そこで、2021年度に作成した指標を急性期病院の看護管理者に活用してもらい、指標を活用した看護管理者とその看護管理者が所属するスタッフ看護師にインタビュー調査を実施した。今後、インタビュー調査によって得られた指標に対する看護管理者、スタッフ看護師からの意見を整理し、身体拘束を最小限にするための看護を実現するための看護管理指標としての妥当性を研究代表者、研究分担者で検討していく。 なお、2021年度に実施したインタビュー調査である身体拘束の廃止・軽減に成功した急性期病院の看護管理実践(南﨑ら, 2023)の結果が公表された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の出産に伴う休暇取得のため、調査したデータの分析、指標の妥当性検討まで至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の延長も検討しつつ、結果のとりまとめを迅速に行い、可能な限り研究計画通り進められるよう進める。
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Causes of Carryover |
調査対象者へのインタビュー調査や学会参加はオンラインであったため、旅費を使用しなかった。また、分析、研究成果の公表が遅れているため、これらにかかわる諸費用が支出されなかった。2023年度は分析、研究成果の公表を進めていく。
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Research Products
(2 results)