2023 Fiscal Year Research-status Report
難病患者が生活困窮に陥らないための伴走型就労・孤立予防チームの構築に関する研究
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21K11086
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Research Institution | Nagaoka Sutoku University |
Principal Investigator |
平澤 則子 長岡崇徳大学, 看護学部, 教授 (60300092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 裕子 新潟県立看護大学, 看護学部, 講師 (10433195)
前川 絵里子 新潟県立看護大学, 看護学部, 講師 (90850652)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 難病患者 / 就労支援 / 社会的孤立 / 伴走型支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、難病患者の伴走型就労・孤立予防を担うメンバーとその役割及びメンバーである保健師がどのようにチームをつくるかを調査し、保健師が伴走型就労・孤立予防チームを構築するための手引きを作成することである。令和4年度は難病相談支援センターの看護師3名から難病患者7名に対する支援内容を半構造化面接で聴収した。看護師の支援開始時の患者の年代は、年代は10歳代(1人)、20歳代(1人)、40歳代(3人)、50歳代(2人)であった。令和5年度はその結果を質的帰納的に分析を行った。難病相談支援センターの専門職が行う伴走型支援は、90コード、20サブカテゴリ、10カテゴリから〔本人の存在意義を高める場につなぎ生きがいを支える〕〔本人が活躍できる就労の場を吟味し時期を逃さず支援する〕など4コアカテゴリが生成された。専門職は支援開始時から難病患者の孤立予防と就労など存在意義の2つを常に意識し、孤立予防と就労との間のなかで本人の存在意義を高める支援をしていることが示唆された。本研究は主に就労支援以降を対象としており難病発症時から難病相談支援センターにつながるまでの期間や就労後の伴走型支援の解明が不十分であった。現在、投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和5年度中にハローワーク等専門職を対象にアンケート調査を実施する予定であったが、面接調査の分析が遅れ、質問紙作成まで至らなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、難病相談支援センター、障害者職業センター等に就労相談をした難病患者と相談員200人を対象にアンケート調査を実施する予定である。専門職による支援は電話による単発的な相談が多く、研究候補者をリクルートする困難さがある。保健師や就労支援事業所相談員に研究対象を広げ、研究目的と意義を丁寧に説明し協力依頼を行っていく。
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Causes of Carryover |
令和5年度に予定していた質問紙調査及び事例検討会、専門家会議が未実施のため。 令和6年度にこれらの調査を実施する予定である。
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