2021 Fiscal Year Research-status Report
家族介護者への死別サポートの看護職・介護職・介護支援専門員連携プログラムの開発
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21K11098
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
小野 若菜子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50550737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹森 志穂 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50807477)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 死別サポート / 家族介護者 / 看護職 / 介護職 / 介護支援専門員 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、高齢多死社会の中、家族介護者の死別による精神的負担や病気・死亡などが危惧されている。よりよい死別サポート(Bereavement Support,死別前後の家族サポート)の提供によって、家族介護者の精神的負担の軽減や病気・死亡の予防になる可能性がある。しかし、在宅ケアにおいては、多職種が看取りに関わり、連携・協働の困難を伴う。そこで本研究は、死別サポートにおける看護職・介護職・介護支援専門員の連携と課題を明確化し、家族介護者への死別サポートの看護職・介護職・介護支援専門員連携プログラムの開発を行うことを目的とした。2021年度は、研究計画書を作成し、聖路加国際大学研究倫理審査委員会の承認を受けて、インタビュー調査を遂行した。概要は下記の通りで、現在、インタビューデータの内容分析を実施している。 <テーマ>家族介護者に対する死別サポート:看護職・介護職・介護支援専門員の連携内容と課題、教育ニーズに関するインタビュー調査 ◆目的:家族介護者への死別サポートについて、看護職・介護職・介護支援専門員の連携の内容・課題、教育ニーズについて、インタビューの語りから内容分析を行い明確化する。◆インタビュー実施期間:2021年10月~2022年3月◆研究協力者:訪問看護事業所に勤務する看護師8名、居宅介護支援事業所に勤務する介護支援専門員7名、訪問介護事業所に勤務する介護員7名の計22名であった。◆インタビュー内容:1)家族介護者への死別サポートの内容,2)家族介護者への死別サポートの3職種の連携の内容・課題、教育ニーズについてであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インタビュー調査において、対象者が見つかり、研究協力をしていただくことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
◆2021年度に実施したインタビュー調査の分析を継続して行い、成果をまとめ学会発表等を行う。 ◆家族介護者への死別サポートの看護職・介護職・介護支援専門員の連携と課題、教育ニーズについて、質問紙調査を実施する。 ・対象:全国の居宅介護支援事業所に所属する介護支援専門員,家族介護者への死別サポートの経験があり、介護支援専門員として2年以上の経験がある人、2,000人。 ・方法:家族介護者への死別サポートの課題,支援における困難,看護職・介護職・介護支援専門員連携(尺度開発),教育ニーズ等、質問紙調査結果から統計的に分析する。
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Causes of Carryover |
当該年度、WEB対応や資料整理および分析等のために、令和4年度の購入予定としていたが、前倒しでノートパソコンを購入した。さらに、インタビュー調査が順調に進んでおり、予算計画を予定通り、執行できる見込みとなった。これらにより、経費が必要となり、前倒し支払請求を実施した。その残金として、次年度使用額が生じている。
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