2021 Fiscal Year Research-status Report
妊娠中から支援を必要とする母親のアセスメント指標の活用性の検討
Project/Area Number |
21K11127
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
中原 洋子 関西医科大学, 看護学部, 助教 (60827997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 昌江 関西医科大学, 看護学部, 教授 (70264827)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 保健師 / 母子保健活動 / 特定妊婦 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者はこれまでに、保健師へのインタビュー調査により、妊娠中から支援を必要とする母親に対するアセスメントの視点を明らかにしてきた。また、このアセスメントの視点を基にアセスメント指標項目案を作成し、内容妥当性・表面妥当性の検討を行った。続いて、内的一貫性と安定性および表面妥当性、構成概念妥当性を検討するために、全国市区町村の保健師を対象に質問紙調査を行った。本研究では、アセスメント指標を作成し、実際に使用・評価することで活用可能性を明らかにする。本研究により、活用可能性が明らかとなれば、母親と子どもの健康、育児に関して困難に直面する可能性が高い母親を妊娠中から把握するためのツールとして活用することが可能となる。 本研究は 研究1 アセスメント指標の作成 研究2 アセスメント指標の実践への活用性の評価・検討を計画し実施する。 2021年度は、研究1に取組み、2020年度までに実施した全国の市区町村の保健師への調査で得られたデータ分析を行い、6因子30項目で構成されるアセスメント指標を作成した。本アセスメント指標は、内的一貫性と安定性および表面妥当性、内容妥当性、構成概念妥当性の結果から一定の信頼性と妥当性があることが確認された。次いで、アセスメント指標を実際に現場で使用するために、研究協力機関に協力を依頼し、調査実施に向けて調整を行った。2021年度の計画では、実際に妊娠届出時面接に本アセスメント指標を用いた面接を行う予定であったが、COVID-19感染の拡大に伴い、調査の開始に遅れが生じている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、2021年度は、市区町村の妊娠届出面接時に本アセスメント指標を使用することを計画していたが、COVID-19感染の拡大に伴う研究協力機関の状況に合わせて、研究計画の修正を検討する必要が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、研究協力機関との調整を再開し、妊娠届出時面接での本アセスメント指標の使用を行う。また、アセスメント指標を用いて面接した母親の出産後の心身の状況、育児の状況を調査するために、新生児訪問時にEPDS、赤ちゃんの気持ち質問票、育児支援チェックリストの質問紙調査の実施に向けて、対象者の選定、研究参加の依頼等、準備を進める。
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Causes of Carryover |
2021年度は、市区町村の保健センター等で実施される妊娠届出面接時に本アセスメント指標を使用する計画であったが、COVID-19感染の拡大に伴う研究協力機関の状況に合わせて、研究計画の修正を検討する必要が生じた。このため、2022年度は、研究協力機関との調整を再開し、妊娠届出時面接での本アセスメント指標の使用を行う。また、アセスメント指標を用いて面接した母親の出産後の心身の状況、育児の状況を調査するために、新生児訪問時にEPDS、赤ちゃんの気持ち質問票、育児支援チェックリストの質問紙調査の実施に向けて、対象者の選定、研究参加の依頼等、準備を進める。助成金の使用計画は、研究協力機関との会議費、交通費、アセスメント指標の印刷費、EPDS、赤ちゃんの気持ち質問票、育児支援チェックリストの質問紙の印刷費、封筒、郵送料、調査票回収のための郵送料、データ入力の委託料などを支出予定としている。
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