2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of assessment sheet toward an establishmnent of Japanese version Re-ablement model
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21K11128
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Research Institution | Morinomiya University of Medical Sciences |
Principal Investigator |
由利 禄巳 森ノ宮医療大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (40711320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 泰弘 森ノ宮医療大学, 総合リハビリテーション学部, 准教授 (00868458)
兼田 敏克 森ノ宮医療大学, 総合リハビリテーション学部, 講師 (10897474)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 介護予防 / 地域在住高齢者 / IADL / 買い物 / 評価表開発 / リエイブルメント |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究1】2023年度は「買い物工程分析表」の開発を行い、内容妥当性の論文を短報として報告した。論文報告に並行して、日本作業療法学会、大阪府作業療法学会にて学会発表を行い、研究協力者を募集するとともに、信頼性・妥当性を検討するためのデータ収集を実施した。大阪府作業療法学会で報告した収集途中の分析結果の検討から、データ収集対象高齢者の範囲を要支援高齢者だけでなく、要介護1,2の高齢者にも広げることにした。 本研究の意義は、地域在住高齢者の自立支援には買い物能力の維持が重要であることから、その評価を行えるようになることである。要支援者らの外出や買い物の自立割合は約5割と少ない。これまで、買い物能力を詳細に評価するゴールドスタンダードな評価方法はなく、Lawton IADL ScaleとFrenchay ActivityIndexなどの下位項目で評価されることが多かった。身体機能の低下に伴う買い物動作の困難な工程と程度を観察評価できる評価表を開発することで、具体的な目標設定と介入の焦点化を図り、買い物能力の維持・向上に有効な支援を提供できることが本研究の重要性である。 【研究2】研究1において評価表が完成した後に、短期集中介護予防プログラムにおける介護予防効果を検討するため、評価項目に取り入れてもらえるよう実施施設に依頼中であるが、研究1のデータ収集に時間を要しているため、今後の見通しは不明である。買い物動作能力の評価を詳細に行うことで、具体的な目標設定と介入の焦点化を図ることができ、買い物能力の維持・向上効果が得られれば、高齢者の介護予防やQOLの向上に寄与できる可能性がある。 2024年度は、これまで収集した短期集中介護予防プログラムのデータ分析を行い論文執筆を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
【研究1】データ収集には時間を要しており、現在もデータ数が不足している。現在も依頼先を拡大し、データ収集に努めている。 【研究2】研究1で評価表が完成した後に進めていく研究であり、研究1の遅れに伴い遅れが生じている。短期集中予防プログラムを実施している施設への依頼は行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
【研究1】依頼協力施設数を増やしてデータ収集を行う予定である。データが集まれば信頼性・妥当性の検討を行い論文投稿する。 【研究2】短期集中プログラムにおける介護予防効果の検討についても、研究協力施設を探してデータ収集を行えるよう工夫していく。短期集中プログラムのデータ分析を行い学会発表と論文執筆、投稿していく。
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Causes of Carryover |
2024年度も継続して研究データの収集を行う予定をしている。次年度使用額はその際に必要となる郵送費や研究協力謝礼などに使用する。
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