2022 Fiscal Year Research-status Report
地域で暮らす精神障害者の「生きやすさ」を支えるテレ・グループ介入ツールの構築
Project/Area Number |
21K11152
|
Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
河野 あゆみ 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (20401961)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 光信 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90300227)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | テレ・グループ / 精神障害者 / 生きにくさ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地域で暮らす精神障害者が「生きやすさ」を手に入れるためのテレ・グループ介入を行うツールを構築し、その実践的有用性を検証することである。本ツールの有用性が立証できれば、病院から地域へのシームレスケアのほか、新興感染症や災害の発生時のメンタルケアなどにも汎用でき、精神障害者の質の高い地域生活に寄与できると考え本課題に取り組んだ。 研究2年目にあたる本年度は、テレ・グループの目的運営方法および介入ツールの内容について、再検討した。具体的には先行研究として実施した精神障害者のストレングスの視点を活用した精神科看護実践トレーニングプログラムの研究成果から得られた知見を活かし、ZOOMを活用した介入の課題や看護師への教育支援に関する課題の改善点を検討した。ZOOMを活用することへの課題については、参加者の通信環境や、ZOOM活用状況により、参加の進度が異なるという点が明確になった。看護師への教育支援に関する課題については、ストレングスの視点を活用した看護実践を行うには、看護師への複数回にわたる手厚い教育支援や、看護師との相互交流が必要であることが分かってきた。 これらの課題を改善する、より良い精神障害者のストレングスを活かしたテレ・グループ介入の方法について、再検討を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症対策の変遷に伴い、教育業務や他研究課題について修正や再検討を迫られる事態が発生し、本課題に取り組む時間を十分に確保することが困難になった。また関連研究から本研究課題に関する新たな課題が明確になり、課題改善に関する時間を取る必要に迫られた。
|
Strategy for Future Research Activity |
早急に介入ツールを再構築し、実施に向けて関連機関との調整を行う。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染対策の変更に難する影響を受け、本課題かける時間を十分に確保することが困難になった。今後は他業務を計画的に実施し、本課題に係る時間を十分に確保し、介入ツールの実施に向けた予算の計画遂行に努めたい。
|
Research Products
(2 results)