2021 Fiscal Year Research-status Report
認知症を合併した統合失調症者に質の高い看護を提供するための看護プロトコルの開発
Project/Area Number |
21K11158
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
鈴木 智子 創価大学, 看護学部, 講師 (00810467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 幸代 創価大学, 看護学部, 講師 (10801988)
今松 友紀 (三上友紀) 創価大学, 看護学部, 講師 (80589599)
大塚 眞理子 宮城大学, 看護学群, 教授 (90168998)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 認知症 / 統合失調症 / 看護プロトコル |
Outline of Annual Research Achievements |
第1段階(2021年度):看護プロトコル原案の作成 【先行研究のレビュー】認知症を合併した統合失調症者の精神症状と認知症の症状の見分け方と対応方法を明確にするために、インタビュー調査を実施する対象者と調査内容について先行研究を参考にして検討した。その結果、認知症を合併した統合失調症者を担当したことのある専門的な知識を有する医師・看護師を研究対象者とした。また、インタビューガイドの内容について検討した。 【専門的な知識を持つ医師に対するインタビュー調査】病態生理学的知識からの根拠とするために実施した。認知症専門医及び精神保健指定医の資格を持ち、認知症を合併した統合失調症者を担当したことのある医師を対象とし、ZOOMを利用したオンラインによりインタビュー調査を実施した。認知症と統合失調症の症状の違いと判断の視点、判断をするうえで看護師に求める必要な情報などについて調査した。2021年度は3名の医師のインタビュー調査が終了している。 【専門的な知識を持つ看護師に対するインタビュー調査】認知症を合併した統合失調症者を担当したことのある認知症看護認定看護師、精神科認定看護師などを対象とし、ZOOMを利用したオンラインによりインタビュー調査を実施した。認知症を合併した統合失調症者に関わった事例を想起していただき、日常生活支援や関りの中で、対象者の変化に対しどのような情報に着目しどのように分析しケアの決定を実施しているのかを調査した。2021年度は1名の看護師のインタビュー調査しか終了していない。 インタビュー調査が遅れているため看護プロトコル原案作成まで至らなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の計画当初は、専門的な知識を持つ看護師に対する参加観察を計画していたが、コロナ禍による影響で実施が難しくインタビュー調査のみに変更した。また、認知症を合併した統合失調症者の看護を経験したことのある専門的な知識を持つ看護師がなかなか見つからず対象者の選定に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年12月までに専門的な知識を持つ看護師のインタビュー調査を約10名(現在、4名の同意を得ている)と専門的な知識を持つ医師のインタビュー調査を数名実施する。同時にインタビュー調査内容の分析も実施する。調査内容の分析後に看護プロトコル原案の作成を行い、2023年度にはエキスパートパネルによるプロトコル試案の作成と臨床適用を実施する。研究期間を1年延長し看護プロトコルの完成を目指す。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により、各種学会がオンラインになったこと、参加観察が実施できないことやインタビュー調査がオンラインになったこと、研究に関する会議もオンラインになったことで、交通費の支出が当初の計画より少なくなった。また、インタビュー調査が進んでいないため、謝金としての支出やテープ起こしの支出が当初の計画より少なくなった。 2022年度も各種学会がオンラインになっており、インタビュー調査もオンラインで行うことが多くなると考えられ、交通費の支出は少なくなると考えられる。しかし、インタビュー調査を進めるため、謝金としての支出やテープ起こしの支出が増えると予測している。
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