2022 Fiscal Year Research-status Report
認知症を合併した統合失調症者に質の高い看護を提供するための看護プロトコルの開発
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21K11158
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
鈴木 智子 創価大学, 看護学部, 講師 (00810467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 眞理子 長野県看護大学, 未登録, 学長 (90168998)
木村 幸代 創価大学, 看護学部, 講師 (10801988) [Withdrawn]
今松 友紀 (三上友紀) 創価大学, 看護学部, 講師 (80589599) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 認知症 / 統合失調症 / 看護プロトコル |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度:看護プロトコル原案の作成 【専門的な知識を持つ看護師に対するインタビュー調査】2021年度に対象者を見つけることが困難であったため、対象者を認知症を合併した統合失調症者を経験したことのある精神科認定看護師にも拡大しネットワーク標本抽出法で対象者を抽出した。その結果、7名の看護師を対象者として選定できた。その7名に対しZOOMを利用したオンラインでのインタビュー調査、対面でのインタビュー調査を実施した。インタビューでは、認知症を合併した統合失調症者に関わった事例を想起していただき、「日常生活支援や関りの中で、対象者の変化に対しどのような情報に着目しどのように分析しケアの決定を実施しているのか」を調査した。本年度7名の調査を実施でき、2021年度と合わせ8名のインタビュー調査が終了した。 【データ分析】医師3名分(2021年度に調査終了)、看護師8名分の逐語録の作成、語りの内容の要約、コードの作成を実施した。データの信頼性を確保するために、研究分担者・研究協力者で語りの内容を確認しながら要約し、「患者ケアについて何かしらの判断をしている語り」の部分を抽出しコードを作成した。コード作成においても研究分担者・研究協力者で内容や表現を繰り返し検討しコードを決定した。2023年度に「何を判断しているのかを明らかにする」ことを研究目的としカテゴリー化を実施する予定であり、プロトコル案の作成までには至らなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は看護プロトコルの原案の作成までを予定していたが、コロナ禍による影響で参加観察でのデータ収集の実施ができず、インタビュー調査のみに変更した。当初の予定では、対象者を認知症を合併した統合失調症者の看護を経験したことのある認知症看護認定看護師、精神科専門看護師としていたが、なかなか見つからず看護師は1名のインタビュー調査しかできなかった。医師は予定通り3名のインタビュー調査が実施できた。 2022年度はインタビューの対象者を認知症を合併した統合失調症者の看護を経験したことのある精神科認定看護師にも拡大し、ネットワーク抽出法で対象者を抽出し7名の看護師にインタビュー調査を実施することができた。看護師8名、医師3名の語りからコードを作成することまで終了したが、当初の計画より約1年遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年5月までにインタビュー調査のカテゴリー化を終了する予定である。その後、論文を作成し学術誌に投稿する予定である。また、日本看護科学学会学会でインタビュー調査の結果を発表する予定である。同時にプロトコル原案を作成し、2~3月にインタビュー調査に協力していただいた対象者の病院で臨床適用を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により、各学術集会がオンラインになったことやインタビュー調査もオンラインで実施したことにより交通費の支出が当初の計画より少なくなった。2023年度は学術集会が現地開催されるところが増えてきていることや臨床適用を実施するために施設に赴く機会が増えると考えられるため、交通費の支出が増えると予測している。
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