2023 Fiscal Year Research-status Report
閉塞性睡眠時無呼吸の根治を目指した個別化医療の確立
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21K11170
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
宇野 英二 札幌医科大学, 保健医療学部, 訪問研究員 (20896104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 えりか 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (40632782)
片寄 正樹 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (50221180)
角谷 尚哉 札幌医科大学, 保健医療学部, 訪問研究員 (90593484)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 睡眠時無呼吸症候群 / 呼吸筋運動 / 血管内皮機能 / 血圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
R5年度は、急性運動が閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)患者の呼吸循環応答について測定を実施した。OSAの診断を受けている40-80才代の男女11名について、安静時の呼吸循環測定、および呼吸筋運動を行った際の呼吸循環応答、また呼吸筋運動前後の血管機能の変化を測定した。
具体的には、まずは呼吸機能の評価として、最大吸気口腔内圧(吸気筋力の指標)、%肺活量、1秒量および1秒率を測定し、安静時血圧、心電図を測定した。その後、全身の血管機能の指標として、上腕動脈の血管内皮機能(FMD)を測定した。さらに、脳血管の内皮機能の指標として、内頸動脈のFMDを測定した。OSA患者では、夜間の無呼吸時に血中のCO2分圧が増加していると予想されるため、CO2の高い空気を吸入した際の呼吸応答、血圧応答および中大脳動脈の血流速度を測定した(化学受容器感受性)。その後、吸気抵抗を用いて呼吸筋運動を行った。抵抗のある呼吸、6呼吸を1セットとして、吸気2秒・呼気3秒で実施した。計5セット実施することとし、セット間休憩を2分間行った。吸気抵抗の強度は、被験者ごとに最大吸気口腔内圧の相対強度にて決定した。抵抗呼吸中には呼吸のタイミングを、絵で示し、モニターで被験者に提示した。呼吸筋運動中には、呼気終末CO2分圧、心電図、血圧、上腕動脈血流量を測定した。さらに、呼吸筋運動終了後に再度、上腕動脈のFMDを測定した。
現在結果を解析中である。概要として、呼吸筋運動中には、血圧が低下する傾向がみられた。R6年度においては、OSAを有していない同年齢の対照群においても同様の測定を実施予定であり、OSAの有無で結果を比較予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
R5年度において、予定していたOSA患者の実験はすべて終了した。しかし、OSAを有していない同年齢の対照群についてはR6年度に測定を実施することとしたため、やや遅れが生じている。ただ、R5年度において測定の方法、プロトコルを確立することができたため、R6年度においては順調に進むことが予想される。
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Strategy for Future Research Activity |
R6年度においては、OSAを有していないOSAと同年齢の対照群において同様の測定を実施予定である。測定項目等はOSA患者と同一とする。OSAの有無によって、安静時の呼吸循環応答、血管機能、化学受容器感受性、吸気抵抗負荷に対する応答、また吸気抵抗負荷前後での血管機能の変化が異なるかを検証する。
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Causes of Carryover |
R6年度においては、OSAを有していないOSAと同年齢の対照群において同様の実験を実施予定である。そのため、その実験にかかわる被験者謝金、消耗品(電極、マウスフィルタ、エコージェル等)に予算を使用する予定である。
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