2021 Fiscal Year Research-status Report
The effects of heart rate variability biofeedback on psychological and cognitive function and associated brain activity
Project/Area Number |
21K11187
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
境 信哉 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (30299804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤村 大輔 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (20734750)
吉田 一生 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (90638280)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 心拍変動 / バイオフィードバック / 脳波 / 注意 / 不安 / 自律神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
心拍変動バイオフィードバック(heart rate variability biofeedback: HRVBF)とは、呼吸と心拍変動の対応関係を被験者にフィードバックすることで、心拍変動を増大させ、自律神経の恒常性を改善させる手法である。近年、HRVBFによる不安やストレス低減効果、うつ病に対する治療効果、注意やワーキングメモリ等の認知機能の改善効果が報告され、その臨床的有用性が注目されている。しかしながら、気分や情動、認知機能に対するHRVBFの作用機序は不明である。本研究では脳波計と行動学的課題を組み合わせることでHRVBFの効果を検証し、その作用機序の解明を目的とする。 本年度は脳波計の整備、行動課題の作成、HRVBF訓練の頻度や方法の詳細な検討を行った。特にHRVBFの訓練頻度と方法は、これまでの我々の検討結果から、単回の訓練では十分な効果を得られなかったため、一定期間連続した訓練を行うこととし、訓練の習熟度を示すコヒーレンススコアを収集することとした。このような検討を通して、訓練効果を得るために必要な訓練量を決定することは非常に重要な手続きであり、臨床的にも重要な情報となる。また、脳波計の整備を終え、データ収集から一通りのデータ解析ができるところまでの確認を終えている。現在、行動課題を作成し終え、行動課題の妥当性検討のための予備データ収集を開始する段階である。縦断的な介入研究となるため、データ収集環境、行動課題、訓練内容を十分に検討した上で、実施に移していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題の前段階として、単回の心拍変動バイオフィードバックの効果を検証したが、単回の訓練では十分な結果が得られない可能性がわかった。そのため、本研究課題における訓練の頻度、方法を再度見直し、再検討した。そのため、実験環境の整備に若干の遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、行動課題の妥当性検討のために数名の被験者を対象に予備実験を行う予定である。問題がなければそのままデータ収集に移るが、問題があったときには、課題内容の見直しや修正を行う。
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Causes of Carryover |
予定通りに予算を執行している。剰余金は次年度の消耗品費等に充てる。
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Research Products
(12 results)
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[Presentation] Young-age bias in valuation of faces2021
Author(s)
Ayahito Ito, Kazuki Yoshida, Ryuta Aoki, Toshikatsu Fujii, Iori Kawasaki, Akiko Hayashi, Aya Ueno, Etsuro Mori, Shinya Sakai, Shunji Mugikura, Shoki Takahashi, Nobuhito Abe
Organizer
European Society for Cognitive and Affective Neuroscience
Int'l Joint Research
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