2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of proper exercise intensity for endothelial dysfunction.
Project/Area Number |
21K11189
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
三浦 美佐 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (30612014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 修 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (00361072)
酒井 俊 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (30282362)
上月 正博 山形県立保健医療大学, 理事長兼学長, 理事長兼学長 (70234698)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 動物モデル / 局所の運動 / 炎症因子の抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はパイロットスタデイの動物実験を行い,局所運動が血管内皮機能に与える影響の有効性を確認した。臨床現場では,若年者から高齢者までの上下肢のリハビリテーションの効果を報告されてきたが,バックグラウンドメカニズムは不明な点が多い.動物モデルでの研究は種々の先行研究で有効性が報告されていて,慢性腎臓病(以下CKD)モデルラットにおける6-12週間のトレッドミルなどによる中強度運動の効果では,IL6などのマイオカインの作用機序が身体機能の改善に関連している可能性があるが,年齢・疾患・運動の部位や種類による影響の差異は不明である。そこで,本研究では,ラット前肢の運動の効果を比較検討することを目的とした。【対象と方法】対象は対照群3匹,運動群3匹でパイロットスタデイとして実施した。前肢運動は1日1時間以内(個々のラットの実運動時間は5分程度),週7日を4週間行なった.評価は,一週毎に体重・握力測定を非観血的に実施した.【結果】その結果,体重は対照群で介入前233.6g⇒介入4週後308.5g,介入群で介入前227.2g⇒介入4週後262.8gに,前肢の力は対照群で介入前337.8g⇒介入4週後227.0g,介入群で介入前267.5g⇒介入4週後287.7gに,血清クレアチニンは対照群で介入前0.085 mg/dl⇒介入4週後0.175 mg/dl,介入群で0.13 mg/dl⇒介入4週後0.22 mg/dlに変化した.【考察】本研究の結果により,ラット前肢の運動は短時間の運動でも,体重増加や炎症を抑制し,前肢の筋力を維持向上することが示唆された。【結語】局所の運動である前肢の運動での安全性と有効性が確認されることにより,運動の身体機能改善への作用機序を知ること,および場所を取らない運動メニュー作成の一助となると考えられた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね計画通りにすすんでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の安全性と有効性を確認された結果を踏まえ,次年度以降は数を増やし,ヒトや病態モデルでの検討を行うこととしたい.
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Causes of Carryover |
前年度研究分担者である上月先生が,想定したよりも安価な金額での物品費の購入と新型感染症蔓延の関連で自由度が低かったため.残余分は次年度研究代表者の方で物品購入等に充てさせていただきます.
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Research Products
(5 results)