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2022 Fiscal Year Research-status Report

足部感覚トレーニングによる感覚機能および下腿筋の同時収縮の改善に向けた基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 21K11201
Research InstitutionChubu Gakuin University

Principal Investigator

菅沼 惇一  中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (90804716)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 千鳥 司浩  中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (80454297)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords足部感覚トレーニング / 足底感覚 / 同時収縮 / 運動学習 / 姿勢制御
Outline of Annual Research Achievements

加齢やさまざまな疾患により下腿筋の同時収縮(co-contraction)が生じ,立位バランス
や歩行が不安定化する症例は多く存在する.この同時収縮とは,主動作筋だけでなくその拮抗筋が同時に活動する現象のことであり,健常若年者と高齢者を対象とした立位バランスにおける下腿筋の同時収縮を比較した研究では,高齢者では若年者よりも同時収縮が増大していたことが報告されている.これらの報告にある下腿筋の同時収縮の増大は関節の固定性を高め安定性の向上に貢献するが,過度な同時収縮は姿勢の剛性を高めるとともに,姿勢制御システムの自由度の低下を招き姿勢反応を阻害する可能性があること)が指摘されている.そのため,過度な下腿筋の同時収縮は姿勢の自由度を制限するため転倒リスクを高める可能性があると考えられている.
リハビリテーション領域において下腿筋の同時収縮に対する有効な介入方法は確立されていない.そのため有益なリハビリテーションを行うためには,下腿筋の同時収縮の改善方法を明らかにする必要がある.そこで,本研究では健常若年者に対して効率良く下腿筋の同時収縮を改善させるための介入方法を明らかにし,地域在住高齢者に対する適用を進め,有効な改善方法を検討し,その効果について検証していく予定である.
2021年度は,研究実施準備期間とし,本研究で使用する表面筋電計(ノラクソン筋電計ULTIUM)を購入し,その機器の操作方法や実施手順について確認した.
2022年度は,健常若年者を対象に経時的なデータを計測しデータ解析を実施し学会発表を行った.今後は,地域在住高齢者への介入およびデータ測定を行い研究を進めていく予定である.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本研究では,健常若年者および地域在住高齢者を研究対象者としている.COVID-19の影響により,研究連携施設への訪問や依頼および研究対象者の募集が進まず,研究課題の中断を余儀なくされる時期があった.そのため,初年度は実施準備期間とし,本研究で使用する表面筋電計(ノラクソン筋電計ULTIUM)を購入し,その機器の操作方法や実施手順について確認した.次年度である2022年度は,健常若年者でデータ測定を行ったが十分な進行状況とは言えないため,総合的に判断した結果,現在までの進捗状況としては「遅れている」と判断した.

Strategy for Future Research Activity

COVID-19の影響が軽減してきたため,当初の予定通り健常若年者を対象に実験を進めていく.状況が許す限り当初の予定に近づくように研究を実施していく.また,協力体制にある市や介護老人保健施設に定期的に訪問し協力とデータ計測を実施していく.

Causes of Carryover

COVID-19の影響で研究開始や外部施設への訪問が困難であったため,次年度使用額が生じた.

  • Research Products

    (7 results)

All 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (6 results)

  • [Journal Article] Effects of Foot Sensory Training on the Somatosensory Function of the Sole of the Foot of Healthy Young Adults2022

    • Author(s)
      SUGANUMA Junichi、CHIDORI Kazuhiro、IKEDA Yumi
    • Journal Title

      Rigakuryoho Kagaku

      Volume: 37 Pages: 399~404

    • DOI

      10.1589/rika.37.399

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 足部感覚トレーニングが足部の体性感覚機能へ与える影響~1例の経時的変化~2022

    • Author(s)
      菅沼 惇一,池田 由美,千鳥 司浩
    • Organizer
      第32回岐阜県理学療法学会
  • [Presentation] 足部感覚トレーニングの設定条件の違いが足底の体性感覚機能へ与える効果の検証2022

    • Author(s)
      菅沼 惇一,池田 由美,千鳥 司浩
    • Organizer
      第20回日本神経理学療法学会学術大会
  • [Presentation] 継続的な足部感覚トレーニングが若年健常者の立位バランスへ与える影響~一例の経時的変化~2022

    • Author(s)
      菅沼 惇一,池田 由美,千鳥 司浩
    • Organizer
      第38回東海北陸理学療法学術大会
  • [Presentation] 認知機能が低下した後期高齢者に対する足底知覚課題の効果~前足部に対する左右同時比較課題の正答率とFRTとの関係性~2022

    • Author(s)
      林 節也,菅沼 惇一,田口 周司,岩崎 拓也,千鳥 司浩
    • Organizer
      第22回日本認知神経リハビリテーション学会学術集会
  • [Presentation] 内側膝蓋大腿靭帯再建後の膝関節位置覚の経時的変化について2022

    • Author(s)
      墨 祐貴,菅沼 惇一,細江 拓也,大森 陽太,長谷川 諒,松浦 一郎,千鳥 司浩,深谷 英昭,服部 明典
    • Organizer
      第9回日本スポーツ理学療法学会学術大会
  • [Presentation] 右皮質下出血による異常感覚によって破局的思考を認めた症例に対する一考察2022

    • Author(s)
      田口 周司,林 節也,菅沼 惇一,岩崎 拓也,千鳥 司浩
    • Organizer
      第22回日本認知神経リハビリテーション学会学術集会

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Published: 2023-12-25  

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