• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

Development of the therapeutic exercise under environment with the controlled oxygen concentration for the tumor growth suppression

Research Project

Project/Area Number 21K11204
Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

中野 治郎  関西医科大学, リハビリテーション学部, 教授 (20380834)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福島 卓矢  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 理学療法士 (50779535)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywordsがんリハビリテーション / がんサバイバー / 酸素濃度 / 運動負荷 / 腫瘍運動療法 / 再発
Outline of Annual Research Achievements

令和4年度は、予定より遅れている動物実験を進めることを目標とした.具体的には,がんモデルに対して低濃度および高濃度酸素環境下での運動を負荷し、癌細胞および骨格筋に対する影響について血液学的、組織学的、生化学的に検討した。ただ,十分なエフォートを注ぎ込むことができず,学会発表,論文発表といった成果には至っていない.なお,実験は開始しており,予備実験は既に終了した.がんモデルを化学発がん物質誘発乳がんモデルラットから培養細胞によるがんモデルマウスに変更した.その結果,腫瘍の進行を調整することが可能となり,1×10^6個のC26細胞をBALB/cCrSlc背部に注射すると2週間で腫瘍直径2cmに成長することを確かめた.また,実験装置として酸素と窒素の濃度を調整できるチャンバーを作成し,実験環境を整備した.予備実験の結果,マウスは酸素濃度が30%以上または17%以下となると,運動しないことが観察されたため,本実験の酸素濃度は高酸素濃度条件が30%,低酸素濃度がと17%とした.各条件での運動による腫瘍抑制効果については現在検討中である.
一方,臨床研究においては,昨年調査したがんサバイバーが利用する通所リハビリテーションのデータを再解析した結果,興味深いデータが得られたため論文として発表した.具体的には,がんサバイバーを含むフレイル高齢者は,非フレイル高齢者に比べ長期間の運動療法によって利得が大きことが明らかになった。その他,本課題を進める上で得られた外来化学療法を受けるがん患者の観察データの一部をまとめて学会発表した.これらの実績は本課題の主目的とは異なるが,がんサバイバーの運動機能特性を理解する上で重要な知見である.なお,ヒトを対象とした運動効果の検証は,環境は整えているが参加者が少なく,今のところ解析に至っていない.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

使用するがんモデルは,当初は化学物質誘発乳がんモデルラットを作成する予定であったが,これをC26培養細胞を用いたがんモデルマウスへ変更した.その理由は,前者のモデルラットは腫瘍発生数や進行にバラツキがあるため介入条件の効果を検討するには動物の対象数を多くする必要があった.それを避けるべくバラツキの少ない培養細胞を用いたモデルマウスを用い,必要とする動物数を抑えることとした.そのため,モデル作成に時間を費やし,本実験の完了には至らなかった.実験は現在進行中であり,令和5年度9月までに終了する予定である.

Strategy for Future Research Activity

課題の方針は予定通りとする.ただ,環境調整と動物モデルの変更により進行が予定より大きく遅れている.順調に進めば来年度には動物実験の成果を発表することができる見込みではある.エフォートを獲得しやすい夏期に集中して実験を進める予定である.臨床でのヒトを対象とした検証については,課題に参加する対象者が少ないことから,予定より時間を要する見込みである.現在,課題期間を1年間延長することを検討している.

  • Research Products

    (5 results)

All 2022 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (3 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] Longitudinal effects of physical exercise on health-related outcomes based on frailty status in community-dwelling older adults2022

    • Author(s)
      Wakida M, Asai T, Kubota R, Kuwabara T, Fukumoto Y, Sato H, Nakano J, Mori K, Ikezoe T, Hase K
    • Journal Title

      Geriatr Gerontol Int

      Volume: 22(3) Pages: 213-218

    • DOI

      10.1111/ggi.14346

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 再発・進行がん患者のがんリハビリの体験2022

    • Author(s)
      勝島詩恵, 今井芳枝, 橋本理恵子, 三木恵美, 荒堀広美, 井上勇太, 久保鳴峰 森拓也, 中野治郎, 長谷公隆
    • Organizer
      第27回緩和医療学会
  • [Presentation] がん診療連携拠点病院における外来がんリハビリテーション介入の実態2022

    • Author(s)
      福島卓矢, 辻哲也, 中野治郎, 川井章
    • Organizer
      第5回日本がん・リンパ浮腫理学療法研究会学術大会
  • [Presentation] 肺癌治療におけるリハビリテーションとチーム医療-外来通院治療を行う肺がん患者に対するリハビリテーションの現状と課題2022

    • Author(s)
      勝島詩恵 中野治郎 福島卓也 小串直也 出籠結 長谷公隆 倉田宝保
    • Organizer
      第63回肺癌学会学術集会
  • [Remarks] 関西医科大学リハビリテーション学中野研究室

    • URL

      http://www.nagasaki-cancer-reha.ne.jp/nakano_lab/index.html

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi