2021 Fiscal Year Research-status Report
Appropriate Level of Group Activity for Dementia Patients Using Facial Expression Analysis AI
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21K11209
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
神谷 正樹 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 作業療法主任 (40790506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 和泉 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 副院長 (50215448)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 表情分析 / 認知症 / アクティビティ / AI |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、認知症患者のアクティビティ中の表情を分析するため、表情解析ソフト心センサー(Affectiva社)を用いた。これは、カメラで撮影した動画に対し、目元の変化、口元の変化などから、「怒り」「軽蔑」「嫌悪」「恐怖」「喜び」「悲しみ」「驚き」の7種の感情をAI技術を用いて100を上限に数値化するものである。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、対象者が不織布マスクなどを使用することにより、口元が隠れ、分析できない状況であった。 2021年7月より、我々はあらゆる透明マスクを用いて職員でのパイロットスタディを実施した。透明マスクを装着した状況であれば、マスクを装着していない場面とある程度同様の傾向であり、未検出の割合が大幅に減少した。それらの実行可能性の結果から、倫理・利益相反委員会へ申請をし、11月に許可を得た。 2022年12月より、リクルートを開始し、8名の対象者の計測を実施した。方法として、3ヶ月間計測を行うため、2022年5月より第二期としてさらに8名の計測を実施予定である。傾向としては、個々でのアクティビティへの嗜好が別れる。また、認知症の重症度によって表情の出現の仕方に変化があり、比較的軽度であれば喜びの割合が多く、重度になるにつれ、喜びの割合が減少する傾向にある。 今後の予定として、2022年度には、20名程度のデータが集まり、集計および解析を行なった後、学会発表を予定している。また、2023年度には論文執筆を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
開始時、新型コロナウイルス感染症の影響で、表情分析計測開始の遅延があったが、現在8名までの計測が終了しており、概ね順調な進展である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の予定として、2022年5月より第二期としてさらに8名の計測を実施予定であり、2022年度には、20名程度のデータが集まり、集計および解析を行なった後、学会発表を予定している。また、2023年度には論文執筆を予定している。
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Causes of Carryover |
今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、表情分析開始に準備や時間を要した。そのため、表情分析ソフトの契約期間が短縮された。 次年度以降では、年間を通して表情分析を実施するため、使用額が必要になる。
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