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2023 Fiscal Year Annual Research Report

手指動作を定量化するための動作解析装置の開発

Research Project

Project/Area Number 21K11213
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

池口 良輔  京都大学, 医学研究科, 准教授 (80437201)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 青山 朋樹  京都大学, 医学研究科, 教授 (90378886)
野口 貴志  京都大学, 医学研究科, 助教 (50736642)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordscarpal tunnel syndrome / perfect O / peripheral nerve / palsy / quantification / roundness
Outline of Annual Research Achievements

三次元動作解析装置により歩行や大関節の解析は行われているが、指の繊細な動きを評価する技術は進んでいない。手根管症候群や肘部管症候群の手指運動障害を「猿手」「鷲手」など主観的に表現しているのが現状で、定量評価ではないため適切な治療やリハビリテーションがされていない。そのため手根管症候群では、診断法がいまだに確立されておらず、手術適応もドクター間で差がある。つまり、手根管症候群に対する装具療法と注射療法などの保存的治療や手根管開放術や腱移行術などの手術療法を定量的に評価できず、有効な治療効果判定もできていない。進行した手根管症候群でつまみ動作がしにくくなった患者に対して、定量的な効果判定データがないために、保存療法なのか手術療法なのか適切な治療法を選択できていない現状がある。本研究の目的は、指の動きを定量評価するための指動作解析装置を開発することで、具体的には、①健常人でパーフェクトOを定量化する装置を作成し確立する、②手根管症候群患者で同装置を用いてパーフェクトOを測定し健常人データと比較検討し診断的価値を確立する、③手根管症候群治療前後でのデータを比較検討し、治療効果評価法として確立する、ことである。本法では、手根管症候群の治療成果を非侵襲的に評価できるため、コスト、時間と患者に強い痛みを強いる、現在広く行われている神経伝導速度検査の代替となり、患者の社会復帰と医療費削減に大きく貢献することが期待される。パーフェクトOを定量化する装置を作成し確立し、2022年にAsian Journal of Occupational Therapy 2022, 18(1), 103-110に公開した。その後、手根管症候群と健常人のデータを収集し、それぞれ、正円率が平均58.24と80.46であり有意差を認めた。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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