2021 Fiscal Year Research-status Report
運動による肝臓と脳の臓器連関とそのメカニズムの解明
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21K11217
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
吉田 輝 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (40347109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大渡 昭彦 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (30295282)
下堂薗 恵 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30325782)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 運動 / 臓器連関 / 肝臓 / 脳 / ラット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、運動による肝臓、血中、脳におけるヘパトカインの変化と脳内の神経栄養因子の発現や神経伝達物質の動態の変化を調べ、さらにその変化の相互の関連性をしらべることで、運動による肝臓と脳の臓器連関とそのメカニズムを明らかにし、さらに、肝疾患の病態モデルラットを用いて同様の検討を行うことにより、肝臓の病的な状態における運動の効果を、肝臓と脳の臓器連関という新たな側面から明らかにすることを目的としている。本年度は以下のことを行った。 まず、学内の肝臓病専門医とディスカッションを行い、本研究と関連した肝臓病の臨床研究や診療に関する最新の情報を得るとともに、本研究において肝疾患の病態モデルラットとして作製を計画している非アルコール性脂肪肝炎の病態モデルラットの作製やその組織学的評価に関して支援・協力を得る体制を構築した。またELISA法によるヘパトカインとBDNF測定は今回新規に導入する研究手法であるため、ELISA法のための検体処理や測定機器の操作の技術を習得した。また、運動負荷を行うトレッドミルに関しては、当研究室で過去に実施した研究結果や関連する論文を参考に、適切な運動強度の設定(トレッドミルの速度や傾斜)に関する検討を進めた。また、脳内神経伝達物質の測定を行うマイクロダイアリシス法に関しては当研究室において従来から他の研究に使用しているものであり、今回の研究に適したマオクロダイアリシスプローブの選定やカラムや分析機器の調整を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、本研究と並行して実施している肝疾患の運動療法の臨床研究に多くの時間を割く必要性が生じたこと、研究の基盤となる機器の調整などに多くの時間をかけたことなどが理由として挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度で研究の基盤となる機器の調整や実験のプロトコールの詳細な検討を進めることができたため、来年度はプロトコールに従い、動物を使用した実験をスムーズに進めていくことが可能と考えられる。
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Causes of Carryover |
本年度は既存の機器を用いた調整を中心に行い、多くの経費を必要としなかったため次年度使用額が生じた。来年度は、動物を用いた実験を本格的に開始するため、消耗品の購入費や動物の購入費・飼育費として本年度使用しなかった研究費を使用する予定である。
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