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2023 Fiscal Year Research-status Report

吃音の進展予防に寄与するレジリエンス促進プログラムの開発研究

Research Project

Project/Area Number 21K11225
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

原 由紀  北里大学, 医療衛生学部, 教授 (50276185)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉澤 健太郎  北里大学, 大学病院, 言語聴覚士 (10986946)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2026-03-31
Keywords発達性吃音 / レジリエンス / 介入プログラム
Outline of Annual Research Achievements

本研究の研究目的は、吃音の進展を予防するプログラムを構築することである。吃音は幼児期に8-10%という高い率で発症し、一部の子供たちが学齢を過ぎても吃音が持続する。吃音は、周囲からの指摘やからかいにより、心理的反応を起こすことにより、苦しそうな吃音となり、心理社会的な問題と進展していくことがわかっている。
本研究では、この進展を予防するために、吃音が持続する子どもの気質に注目をした。「レジリエンス」は「立ち直る力」として注目されており、困難な場に直面しても乗り越えていく力を意味する。幼児期からレジリエンスを育成するプログラムの開発を行い、吃音の進展予防を目指すものである。
研究①では、幼児期の吃音児のもつレジリエンスが、本当に低いかどうかを検証することを目的とし、研究②では、幼児期からレジリエンスを高めるような指導を行なうことで、吃音児のレジリエンスが変化するかどうかを検証することを目的とする。研究③では、幼児期のレジリエンス促進プログラムが吃音の進展に良い影響を与えるのかどうかを長期に亘る縦断的研究で検証することを目的とする。
研究実施計画では、研究①としてレジリエンスに関する調査を実施予定であったが、吃音のある児の調査は、研究②のレジリエンス促進プログラムの効果評価にもつながるため、介入の準備が整った時点で同時に行うこととした。また、調査対象を学齢児まで広げる事として準備をすすめている。
レジリエンスに関する質問紙は完成し、北里大学医療衛生学部倫理審査委員会により倫理審査を行って承認をえた。
同時に発話訓練を担当する研究協力者の言語聴覚士の養成指導を行った。今後、レジリエンス促進に関する啓発的講演会を実施、介入プログラムを実施していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2021~2023年度、「レジリエンスと吃音」「レジリエンスに関するトレーニング」に関する情報収集を国内外で行った。国際学会(International Conference on Logopedics、ASHAの大会や、オンライン研修会(Stuttering Foundation、日本ポジティブ教育協会など)に参加し、情報収集を実施してきた。
幼児に対するレジリエンス促進介入プログラム作成にあたり、幼児教育の専門家からの意見収集などにも時間をかけ、プログラムの修正をおこなった。
発話訓練を担当する言語聴覚士の養成に時間がかかったが、準備は整い、発話訓練を中心とした介入を既に実施している。
研究協力機関において、質問紙調査を開始している。
同時に学齢児に対するレジリエンス促進プログラムの開発も進めている。

Strategy for Future Research Activity

レジリエンス促進介入プログラムの内容は、ほぼ完成している。
本プログラムは保護者の理解が不可欠となるため、まずは、レジリエンス促進に関する啓発的講演会を実施、その場で、参加者も募集し、子供に対する介入プログラムを実施していく予定である。
現在、北里大学医療衛生学部倫理審査委員会に申請準備中である。

Causes of Carryover

独立基盤形成支援としていただいた150万円以外は、ほぼ予定通り使用している。
この150万円は、次年度、国際学会に参加予定であることと、本格的に質問紙調査、介入プログラムが開始され、調査協力の謝金が生じることが想定されており、そこで使用させていただく予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Invited: 1 results)

  • [Presentation] The factors related to the persistence and recovery of stuttering2024

    • Author(s)
      Yuki Hara, Naomi Sakai, Hiroaki Kobayashi, Yoshikazu Kikuchi, Syoko Miyamoto, Takaaki Takeyama, Koichi Mori
    • Organizer
      2024 World Congress on Sttuttering & Cluttering
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 吃音をめぐる古くて新しい話題2023

    • Author(s)
      原由紀
    • Organizer
      第68回日本音声言語医学会学術講演会
    • Invited

URL: 

Published: 2024-12-25  

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