2022 Fiscal Year Research-status Report
ランダム化比較試験による運転中断高齢者への予防的作業療法の効果
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21K11228
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
澤田 辰徳 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (70434529)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 佳男 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (40584206)
友利 幸之介 東京工科大学, 医療保健学部, 准教授 (90381681)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 運転中断 / 免許返納 / 高齢者 / 健康維持 / 生活改善 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は高齢者に向けた予防的作業療法プログラムのプロトタイプを完成させた。それは80ページの教本となり,動画教材も併せてプレスタディの実装が可能なレベルとなっていた。これらを踏まえて海外の先駆者たちと情報交換をしたところである。今年度,実際にオーストラリアへ赴き,有識者であるDr.Unsworth氏および予防的作業療法を実際に行なっているDr.Jacky Liddle氏と対面にて情報交換を行なった。その結果,実施期間の見直しやプログラム内容の見直しが必要となった。また,同時進行で行なっている脳卒中罹患者の運転中断プログラムで得られた知見も多く,その内容も踏まえて現在プログラム内容を修正中である。 実際の研究の実施に関しては,COVID-19の影響を受けプレスタディのリクルートは感染状況などから関連施設や機関から受け入れが難しい状況であった。しかし,昨今の感染に関わる事情から東京都内の特定の区の協力を得ることができた。現在,運転中断者に向けた免許返納した高齢者向けの公開講座を行う予定になっており,担当者と打ち合わせを行なっている。この公開講座をきっかけにプレスタディの参加者のリクルートをする予定であり,研究実施に対する見通しがついてきた状況であると言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
この2年間,COVID-19による高齢者を対象とする研究のリクルートを施設や関連機関が懸念したこと,また同様の影響により全国的に免許返納者が減ったこともあり,リクルートが難しくなっていた。これにより研究実施がかなり遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は2023年5月を皮切りに大学のある大田区在住の高齢者において研究実施のリクルートを行う予定である。その後プレスタディを踏まえて数人を一組とした介入をクロス・セクショナルにRCTで行う。これらの実施を参考に他の区でも展開して行う予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により参加者のリクルートが困難を極めたため、効果的な研究実施ができなかった。翌年度にかけて研究に使用する消耗品及び謝金および学会参加費に使用予定である。
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