2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K11230
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
山本 武 常葉大学, 保健医療学部, 講師 (50613981)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
縣 信秀 常葉大学, 保健医療学部, 准教授 (00549313)
天野 徹哉 常葉大学, 保健医療学部, 准教授 (10617070)
鈴木 伸治 常葉大学, 保健医療学部, 教授 (50393153)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 電気刺激 / 運動 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の2021年度は,電気刺激の効果を検証するために,単回の電気刺激が酸素摂取量,血中乳酸濃度,血糖値にどのような影響を与えるのかを検証した.その結果,電気刺激群の刺激中の酸素摂取量は390.0±12.3 ml/kg/分となり,安静時(267.3±7.1ml/kg/分)の約1.5倍となった(p<0.05).一方,自転車エルゴメーター群の酸素摂取量は運動中に863.3±3.4 ml/kg/分となり,安静時(223.8±5.6 ml/kg/分)の約3.9倍となった(p<0.05).安静時と比較し,刺激または運動中は両者とも上昇したが,上昇量はエルゴメーター群の運動中の方が約2倍大きかった.刺激前の血糖値は,電気刺激群で89.8±1.1mg/dl,自転車エルゴメーター群で97.9±1.3mg/dlであった.電気刺激群では刺激前と比較し,すべての時間で有意な差はなかったが,刺激終了後も減少が続く傾向がみられた.エルゴメーター群では運動開始20分後に86.3±1.4 mg/dlとなり血糖値の有意な減少がみられた(p<0.05).また自転車エルゴメーター群では,運動終了後に刺激前の値に戻る傾向がみられた.刺激前の血中乳酸値は,電気刺激群で3.9±0.3mg/dl,自転車エルゴメーター群で5.1±0.6mg/dlであった.電気刺激群では刺激前と比較し,すべての時間で有意な差はなかったが,刺激終了後に上昇する傾向がみられた.一方,自転車エルゴメーター群もすべての時間で有意な差はなかったものの,運動中に数値が上昇する傾向がみられた.これら若年健常者を対象にしたところ,先行研究とは異なる結果が得られた.それは,電気刺激強度の弱さが関係していると考えられ,今後に被験者の人数を増やし,電気刺激強度を高めた状態で,引き続き研究していく必要があると考えた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は単回の電気刺激の効果検証を行った後に,長期的な効果を検証する予定であった.しかし,COVID-19やまん延防止等重点措置の影響により被検者募集を十分に行うことができなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の感染拡大状況や社会状況によるが,2022年度は長期的な効果の検証を進めることとする.
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Causes of Carryover |
COVID-19およびまん延防止等重点措置の影響により,長期的な電気刺激の効果を検証する実験の被検者募集が十分にできなかった.実施できなかった実験については2022年度に実施する予定であり,生じた次年度使用額についてはこれらの実験に用いる予定である.
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