2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of measures to promote home based rehabilitation using virtual reality (VR)
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21K11237
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
船尾 浩貴 三重大学, 医学系研究科, 助教 (60804268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島岡 要 三重大学, 医学系研究科, 教授 (40281133)
百崎 良 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (70439800)
川本 英嗣 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20577415)
辻川 真弓 三重大学, 医学系研究科, 教授 (40249355)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 在宅リハビリテーション / バーチャルリアリティ / 在宅療養患者 / 訪問リハビリテーション / 慢性疼痛 / 動機づけ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、バーチャルリアリティ(Virtual Reality, VR)によるリラクセーション効果を活用して、効果的な在宅リハビリテーションを促進するための方策を確立することを目的とした臨床研究である。在宅リハビリテーションを阻害する患者側要因のうち、主に慢性疼痛と動機づけに着目し、在宅リハビリテーション場面におけるVR体験がもたらす各種データの測定および分析を行うことにより、中長期的な在宅リハビリテーションの促進効果を検証する。 2021年度は、在宅療養患者を対象とした予備試験を進め、対象者が実施する在宅リハビリに導入するためのVR機器およびコンテンツの調整等に必要なデータを収集した。予備試験で収集したデータから、本研究の実行可能性を検証するための単一群試験プロトコルの作成を進め、倫理委員会の承認を得た。また、予備試験終了までに得たデータから、対象者1名について症例報告を行なった。 2021年度末より単一群試験を開始した。単一群試験では、目標症例数を40例として、在宅療養患者のうち、すでに訪問リハビリテーションを利用している者を対象としている。対象1名への介入期間は、ベースラインの測定から全ての介入を終了するまでで2カ月間としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度の目標としていた予備試験によるデータ収集、単一群試験プロトコルの作成および倫理委員会の承認、単一群試験の開始の全てを達成できた。しかし、単一群試験の開始については、当初2021年度上半期中を予定したが、新型コロナウイルス感染症の再拡大により、その進行には半年ほど遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き単一群試験によるデータの収集および分析を進めていく。当初の予定より半年ほど遅れが生じているが、その原因である新型コロナウイルス感染症への対策については、研究責任者および分担者、研究協力施設担当者間で十分に検討しており、今後は感染症の影響を最小限にした形で、介入を進める準備を整えている。
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Causes of Carryover |
当初2021年度上半期での開始を予定していた単一群試験について、新型コロナウイルス感染症の再拡大等により、その開始が2021年度末まで延期した。そのため、試験に必要となる諸費用が、次年度使用額として生じた。今回生じた次年度使用額は、当初の使用目的としていた単一群試験を行うための諸費用に充当する。
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