2021 Fiscal Year Research-status Report
神経障害性疼痛患者におけるHMGB1を用いた新規診断体系の確立
Project/Area Number |
21K11239
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鉄永 倫子 岡山大学, 大学病院, 助教 (70601384)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 圭一郎 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (80284058)
鉄永 智紀 岡山大学, 大学病院, 助教 (90571224)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 神経障害性疼痛 / 慢性痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
岡山大学、関連病院を受診した慢性痛患者における神経障害性疼痛の存在を調査した。診断ツールとしてpainDETECTを使用した。また、慢性痛における心因性疼痛の割合を明らかにするために、心因性疼痛の評価としてBS-POP (Brief Scale fir Psychiatric Problems in Orthopaedic Patients)、SDS (Self-Rating Depression Scale)、HADS (Hospital Anxiety and Depression Scale)を使用した。慢性痛患者が当初の予定よりも少なかったため、引き続き症例数を増やしている段階である。 3ヵ月以上持続する慢性痛を主訴に外来を受診した患者に対し、上記のごとくpainDETECTおよびSDS、HADS等を用いて侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、心因性疼痛の3群に分けた上で、血液中のHMGB1濃度を測定し、3群間で有意差を認めるかを検討した。神経障害性疼痛と診断された患者に対しては、プレガバリン150mg/日を8週間投与した。初診時と治療中の血液からHMGB1濃度を測定した。 疼痛に関する学会に参加し慢性痛に関する知識を深めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍であり、外来受診される患者さんの総数がやや少なかった。また、研究に同意される患者さんがやや少なかった。しかし、今後、症例数を増やせば解析対象となる症例が増えて当初の予定通り研究計画が遂行できるものと考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き症例数を増やす。慢性痛症例に対して脳脊髄液からHMGB1濃度を測定する。間精通患者に対して治療効果判定を行う。
|
Causes of Carryover |
昨年度は症例数が予定よりもやや少なかったため次年度使用額が生じたものと考える。本年度はさらに症例数を増やし研究を進めていくため繰り越しとなった金額をHMGB1、研究成果発表などの研究費として使用する予定である。
|