2023 Fiscal Year Research-status Report
Measurement of Total Energy Expenditure in Hemiplegic Patients Using Doubly Labeled Water Method and Construction of Its Prediction Equation
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21K11266
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
岸本 浩 茨城県立医療大学, 付属病院, 講師 (80270916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 和秀 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (00389793)
高田 和子 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80202951)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | リハビリテーション栄養 / 脳卒中回復期リハビリテーション / エネルギー消費量 / 片麻痺 |
Outline of Annual Research Achievements |
本学付属病院回復期リハビリテーション病棟に入院する脳卒中患者のうち、意識障害、著しい高次脳機能障害、心不全、肝機能障害、腎機能障害のないこと、を条件とし、研究参加に同意した患者を対象とし、二重標識水(DLW)法による総エネルギー消費量測定を実施した。2022年度は7名の参加希望者があり、そのすべての参加者において、DLW法(水素の安定同位体(2H)から なる2H2Oと酸素の安定同位体(18O)からなるH218Oを調製、DLWとし投与する。ベースライン尿を採尿の後、DLWを摂取、1、2、7、14日後に採尿を行う。検体は安定同位体比を質量比分析計により測定し、水素と酸素の安定同位体比の減衰により二酸化炭素排出 量、酸素消費量を算出し最終的に1日総エネルギー消費量(dlw-TEE)を算出)が実施された。研究参加した各症例につき、片麻痺による機能障害の程度をFugl- Meyer Assessment(FMA)により評価し、スコアリングしている①。 各症例で間接熱量計により安静時消費エネルギー量(REE)を測定した②。 DLW法での測定期間中に、世界的に広く用いられ、研究実績も多 い身体活動量計であるActiGraph Link GT9X(ActiGraph, 米国)を用いて身体活動に要した消費エネルギー量 (PAEE)を測定した③。 2023年度までで18例実施し、DLWの結果を集積している。24年度は、あと2例実施し①②③の結果から回帰式を使って脳卒中回復期リハビリテーション中の消費エネルギーモニタリングが可能となるようにしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の感染拡大により当院回復期リハビリテーション病棟全体の入院患者数が減少し、対象症例も減少してしまったため、進捗が遅れていたが、2023年度は症例数を増やすことができた。しかし、検体分析費用(外注)が高騰し予定していた例数を実施することが予算上困難な状況となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年4月現在では当院回復期リハビリテーション病棟の入院患者数は通常の状態に復して来ていると考えられるので当初の計画より研究参加者の募集は抑制する状況であるが、研究を継続していく。
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Causes of Carryover |
検体計測費用が高騰したため、検体運搬費用を節約することで使用額を抑制することとした。このため検体を24年度にまとめて運搬、計測することとなった。
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