2022 Fiscal Year Research-status Report
感覚障害に対するリハビリテーションの効果判定に利用できる定量的・客観的指標の開発
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21K11289
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
村田 潤 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (00304428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 伸 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (00389503)
古後 晴基 令和健康科学大学, リハビリテーション学部, 教授 (90640821)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 手指感覚識別 / 手指皮膚血流量 / 脳卒中片麻痺 / 感覚障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳卒中にともなう身体機能障害では,運動麻痺以外にも50-85%の患者が体性感覚の機能障害を併発すると報告されている.中枢神経疾患に伴う感覚機能の異常は感覚情報処理時にみられる循環調節機能の特性変調に関連するかもしれない.そこで本年度は,脳卒中片麻痺者(21名)を研究対象として,手指感覚識別課題遂行時の手指皮膚血流量の応答特性の麻痺側と非麻痺側の差,および触圧覚閾値との関連性ついて調査した.その結果,手指感覚識別時に手指の皮膚血流が減少するが,その応答量は非麻痺側に比べて麻痺側で少ない傾向が観察された.また,脳卒中片麻痺者の手指の触圧覚閾値と手指感覚識別時の手指血流応答量との間には正の相関関係が認められ,血流量の減少反応が大きいほど触圧覚の感覚感度が高いことが判明した.これらの研究成績は,脳卒中に伴う皮膚の感覚障害は感覚識別時の循環応答特性の変化に反映する可能性を示唆する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
手指感覚識別時にみられる手指循環動態の脳卒中片麻痺に伴う感覚障害の影響について検討することができた.しかし,データサンプル数が少なく,関連性についての検証精度向上させる必要がある.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,データサンプル数を追加して検証精度を向上させるとともに,循環調節能と感覚識別能力の関連性についても検討を加える.さらに,感覚トレーニングの効果についても調査する.
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Causes of Carryover |
本年度も,新型コロナ感染状況の変化のため予定していた一部の被験者を対象とした実験ができなかった.そのため,予定していた研究消耗品や研究旅費が過少となった.次年度は,研究対象者の数を増加して実施する.実験遂行に必要となる計測機器の消耗品,被験者謝金,および研究成果発表のための旅費等を計上する.
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Research Products
(6 results)