2021 Fiscal Year Research-status Report
がんリハビリテーションの回復過程に影響を及ぼす生活要因:電子化医療情報による解析
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21K11306
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
井平 光 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 研究員 (60516590)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | がんリハビリテーション / コホート研究 / 電子化医療情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
がんリハビリテーションの回復過程に影響を及ぼす関連要因を、前向きコホート研究によって検証した研究はなく、早期の社会復帰を見据えた、三次予防に関連する生活要因を探索することが求められている。本研究では、地域在住の約11万人を対象とし、生活習慣に関するアンケート情報と、入退院時の電子化医療情報を用いて、がんリハビリテーションの回復過程に影響を与える生活習慣および生活環境を明らかにすることで、早期の社会復帰に資する具体的な改善策を提案することを目的とする。 2011年から開始された次世代多目的コホート研究(JPHC-NEXT)のベースライン調査に参加し同意を得た、40~74歳の男女約11万人を対象とする。現在、がんリハビリテーションを実施するがん患者の同定のため、診療報酬明細(レセプト)情報から把握されるがん罹患のアルゴリズムの妥当性を検証している。 この妥当性が確認された後、診療行為明細情報のレセプト電算処理システム用コード[180033110](がん患者リハビリテーション料)で請求があった場合に、がんリハビリテーションを実施したと定義する。また、がん患者リハビリテーション料の算定条件を満たしていない施設が、がん患者にリハビリテーションを実施する場合には、「廃用症候群リハビリテーション料」として算定されること多いため、「がん」の主傷病名で「廃用症候群リハビリテーション料」が請求されている場合も、がんリハビリテーションの実施として定義する。 次年度は、上記の通りに同定されたがんリハビリテーション実施者について、電子化医療情報から把握できる情報(年齢、性別、入院日、病名情報、手術名、診療行為名、行為回数、退院日、および入退院時のADLスコア等)と質問票から得られた生活習慣の情報を突合したデータセットを構築する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
がん患者リハビリテーションを実施した患者を正確に把握することは、その後の関連解析における推定精度を高めるために重要である。 現在、DPCやレセプト情報などの電子化医療情報の一部は、自治体や関連病院から収集している。本研究では、対象者のなかで、診療行為明細情報のレセプト電算処理システム用コード[180033110](がん患者リハビリテーション料)で請求があった場合に、がんリハビリテーションを実施したと定義することを予定している。 また、がん患者リハビリテーション料の算定条件を満たしていない施設が、がん患者にリハビリテーションを実施する場合には、「廃用症候群リハビリテーション料」として算定されること多いため、「がん」の病名で「廃用症候群リハビリテーション料」が請求されている場合も、がんリハビリテーションの実施として定義することを予定している。 そのため、「がん」の病名で把握されるがん罹患が、どの程度確からしいかを確認する必要があり、現在はレセプト情報から把握されるがん罹患の妥当性研究を実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、上記の通りに同定されたがんリハビリテーション実施者について、電子化医療情報から把握できる情報(年齢、性別、入院日、病名情報、手術名、診療行為名、行為回数、退院日、および入退院時のADLスコア等)と質問票から得られた生活習慣の情報を突合したデータセットを構築する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の拡大により、当初予定していた旅程が取りやめにせざるを得ない状況が続き、支出計画を変更した。
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