2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K11315
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
樋室 伸顕 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (80516576)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 理学療法 / 小児 / システマティックレビュー |
Outline of Annual Research Achievements |
日本の小児理学療法の研究は、臨床家と研究者の協働による継続した研究活動が少なく、臨床と研究の結びつきが弱い。そのため日本の小児理学療法における学術的な基盤や指針が存在しない。一方で日本には療育という独自の文化があり、臨床では効果をあげている。これを科学的に定義づけることで、臨床と研究が結びついた日本発の小児理学療法研究の発展へとつながるのではないかと考えた。そこで本研究では、臨床家から臨床上の疑問を集め、それを研究疑問へと構造化する。その疑問の解決のために臨床家とともにシステマティックレビューをおこない、成果はオープンアクセス誌で公表する。同時に新たな研究課題を明確にし て公開することで、さらなる研究活動の発展へとつなげる。臨床と研究がつながった小児理学療法研究推進のための基盤をつくることが本研究の目的である。 昨年から引き続き、臨床の理学療法士から集めた臨床疑問を研究代表者と共同で研究疑問へと構造化することができた。現在のところ7編のシステマティックレビューを実施している。1編は論文化し投稿準備中、2編は全文スクリーニングである2次スクリーニングを終了し採用された研究論文からデータを抽出中、1編は2次スクリーニング中、1編はタイトルと抄録のスクリーニングである1次スクリーニング中、1編はデータベース検索のためのキーワードを選定中、1編は臨床疑問の構造化が終わりプレ検索を実施し研究計画の作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定より多くのシステマティックレビューを同時進行で行っていることで作業量が多くなっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も引き続き現在進行中のシステマティックレビューの作業を続ける。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行のため研究打ち合わせのための旅費を使用しなかったこと、当初購入予定であったパソコンを次年度に繰り越したこと、データ入力補助の人件費を使用しなかったことで次年度使用額が生じた。次年度にパソコンの購入と人件費の支出を検討している。
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