2023 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on the Modern Development of Japanese sport dedicated to Jinja (Shinto shrines):Relationship between Jinja (Shinto shrines) , the Imperial House and Sport Culture
Project/Area Number |
21K11367
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
藤田 大誠 國學院大學, 人間開発学部, 教授 (20407175)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 日本的奉納競技 / 神社 / 皇室 / スポーツ文化 / 明治神宮外苑 / 明治神宮大会 / 神前(祭典)スポーツ / 天覧試合 |
Outline of Annual Research Achievements |
3年目の研究計画は、①「明治神宮外苑」体育・スポーツ施設の伝播事例に関する現地調査と研究成果発信、②「明治神宮大会」に関する通史的研究の完成と研究成果発信、③「奉納競技」「天覧(台覧)試合」に関する基礎データの完成であった。とりわけ最終年度であるため、主にこれまでの学会発表内容の論文化と『研究成果報告書』の作成に取り組んだ。 ①は、北海道神宮所蔵資料の現地出張調査・複写蒐集をはじめ、古書購入、遠隔複写などによって各種関連文献・資料の複写蒐集、整理を網羅的に行い、実証的分析を進めた。成果の一部は、論文「橿原神宮外苑の形成と体育・スポーツ施設―日本的奉納競技空間の近代的展開―」(『明治聖徳記念学会紀要』復刊第60号、令和5年11月3日)として公表した。また、高嶋航・佐々木浩雄編『満洲スポーツ史―帝国日本と東アジアスポーツ交流圏の形成―』(青弓社、令和6年1月23日)に所収されたコラム8「満洲の神社と体育・スポーツ施設」も関連する文章として公表した。 ②は、高嶋航・佐々木浩雄編『満洲スポーツ史―帝国日本と東アジアスポーツ交流圏の形成―』に所収された論文(第8章)「「満洲国」スポーツ界と明治神宮大会」、さらに論文「「国民体育」から「国民錬成」へ―総力戦体制下の明治神宮大会―」(『國學院大學人間開発学研究』第15号、令和6年2月28日)を公表した。 ③は、諸記録の蒐集、分析を進め、「奉納競技」「天覧(台覧)試合」に関する基礎データをまとめた。 本年度における上記の成果を踏まえ、3年間の研究の総仕上げとして、①「都市としての明治神宮」の視点に基づく「明治神宮外苑」の体育・スポーツ空間研究、②「明治神宮大会」に関する通史的研究、③「近代日本の「奉納競技」「天覧(台覧)試合」基礎データ」の三つの内容を含む本研究の『研究成果報告書』(PDFファイル)を作成した。
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Research Products
(3 results)