2023 Fiscal Year Annual Research Report
新規運動療法の開発を目指した運動と香りの併用による抗肥満作用の分子基盤
Project/Area Number |
21K11376
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Research Institution | Hoshi University |
Principal Investigator |
竹ノ谷 文子 星薬科大学, 薬学部, 准教授 (30234412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 憲志 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (70299329)
RAKWAL RANDEEP 筑波大学, 体育系, 教授 (70590850)
塩田 清二 湘南医療大学, 薬学部医療薬学科, 教授 (80102375)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 精油 / マウス / ラット / 視床下部 / ニューロン / アロマセラピー / 摂食調節 / 運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、アロマセラピーに用いられる精油は多くの薬理的作用を持つことが知られる。さらにマウスを用いた実験では、精油の香りの種類により摂食行動が異なることが報告されている。しかし精油の香り暴露による脳内の摂食関連ニューロンの形態学的観察を明らかにした報告は見られない。我々はこれまで、ラットを用いた研究により、ジンジャー精油暴露はコントロールの水暴露と比較し、外側視床下部領域での血流量やc-Fosの発現が高いことを確認した。c-FosとMCHニューロンの二重免疫染色から両者の共存を確認した。またマウスを用いた実験では、ラベンダー精油(LO)曝露による外側視床下部のオレキシンニューロンを介した摂食促進とグレープフルーツ精油(GFO)暴露による弓状核のPOMCニューロンを介した摂食抑制の系がある可能性を確認した。さらに当該年度は、高脂肪食誘発肥満モデルマウス(DIO)を用い、7日間の両者の精油暴露による摂食行動と視床下部領域での形態観察および肥満関連遺伝子発現を調べた。その結果、LO暴露での有意な摂食量の増加が確認された。またLO暴露では、肝臓におけるレプチン受容体の遺伝子発現やインスリン様成長因子結合タンパク質-1(IGFBP-1)、コレステロールの管理や改善に重要なアポリポプロテインA1(ApoA1)の遺伝子発現の増加が確認された。さらにGFO暴露による行動量に変化は見られなかったが香回転カゴ運動の併用により摂食量の減少傾向が見られた。
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Research Products
(29 results)