2023 Fiscal Year Annual Research Report
スマートウォッチによってジャンプ運動中のバネ的振る舞いを評価するシステムの開発
Project/Area Number |
21K11381
|
Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
大塚 光雄 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (20611312)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊坂 忠夫 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30247811)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 加速度センサ / スマートウォッチ / スプリンター / 地面反力 / ホッピング運動 / スティッフネス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,①スマートウォッチを用いて,ジャンプ運動中の全身のバネ的振る舞いに関わる力学的変数を推定した値の妥当性を明らかにすること,②スマートウォッチを用いてジャンプ運動中の力学的変数を評価することができるアプリケーションを開発すること,③専門種目に応じたジャンプ運動中の力学的変数に関する標準値を取得し,特異的運動種目における最終パフォーマンスを推定する回帰式を取得することを目的とした. その結果,①に関しては,ブランドオルトマンテストより,スマートウォッチを用いて地面反力のピーク値を評価しても,フォースプレートを用いて評価した値と大きく変わらないことが示された.また②に関しては,スマートウォッチ内で起動することができるアプリケーション「JumpForce」を開発し,ホッピング運動中の地面反力のピーク値を推定することができた.そして③に関しては,女子短距離走選手12名を対象に測定を進めたことにより,100m走の公式タイムとJumpForceによって評価したホッピング運動中の地面反力のピーク値との関係は中程度であることが示され,直線回帰式より,100m走の公式タイムは,-0.035×ホッピング運動中の地面反力のピーク値[N/kg]+14.94の式によって示すことができた.今後は,JumpForceを用いたコーチングやコンディショニングによって,アスリートの競技力向上に貢献する研究が求められよう.
|