2023 Fiscal Year Research-status Report
レジスタンストレーニングは加齢に伴う神経筋接合部の消失を防ぐか
Project/Area Number |
21K11385
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
蒔苗 裕平 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 総合教育学群, 准教授 (00706632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鴻崎 香里奈 日本体育大学, 保健医療学部, 助教 (30739769)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 神経筋接合部 / レジスタンス運動 / mTORC1 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの研究により、一過性のレジスタンス運動がアセチルコリン受容体サブユニットの発現変動およびNMJ形成に関与する因子の発現変動を引き起こすことを明らかにしてきた。一方で、それらの発現変動には、レジスタンス運動後に活性化するmTORC1シグナルは関与しない可能性が示された。 そこで今年度は、mTORC1とは別のレジスタンス運動後に活性化するシグナル伝達経路の影響について検討した。 セリン/スレオニンキナーゼであるAktは、class II histone deacetylase 4 (HDAC4)の核内へのトランスロケーションを介してアセチルコリン受容体の発現調整に関与する可能性が近年報告されている(Castets et al., 2019)。そこで、レジスタンス運動後のAkt活性とHDAC4の核内発現量の変動について検討した。レジスタンス運動直後および1時間後のタイミングにおいて、AktのSer473およびThr308のリン酸化が確認された。また、Aktと同じタイムポイントにおいて、核内HDAC4の発現量が増加した。一方で、これらのタイミングにおいては、アセチルコリン受容体サブユニットの発現変動やNMJ形成に関与する因子の発現変動は確認されていない。以上の結果から、レジスタンス運動後にAkt-HDAC4シグナル伝達経路が活性化するものの、mTORC1経路と同様、レジスタンス運動後のNMJ関連因子の発現変動には関与していない可能性が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
解析装置の不調や不測のエラーが生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
mTORC1阻害剤を用いた実験を行い、現在解析中である。この実験により、レジスタンス運動後のmTORC1活性化がNMJ関連因子の発現変動に及ぼす影響を明らかにできる。 また、老齢動物を用いた実験の予備検討も行っており、今年度中に老齢動物を対象とした研究を遂行する。
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Causes of Carryover |
試薬の購入数が計画から変更となったため、差額が生じた。差額は、解析に必要な物品の購入や論文の英文校正等に使用する予定である。
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