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2023 Fiscal Year Research-status Report

糖尿病患者における水中運動が腎動脈血流量に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 21K11389
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

小野 くみ子  神戸大学, 保健学研究科, 講師 (30467667)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木戸 良明  神戸大学, 保健学研究科, 教授 (10335440)
小野寺 昇  川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (50160924)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords水中運動 / 高強度インターバル運動 / 腎血流 / 中等度運動 / 健常成人
Outline of Annual Research Achievements

令和5年度は、水中での高強度インターバル運動(HIIE)が腎動脈血流動態に及ぼす影響を、中強度連続運動(MICE)および陸上運動との比較によって明らかにした。
健常若年成人男性9名を対象とし、インターバル1分間と最大下運動20秒間を10セット、合計13分20秒間行うH条件、中等度持続運動を13分20秒間行うM条件の2条件で、リカンベント型エルゴメータを用いて行った。環境条件は、水中(水位:剣状突起、水温:31.3±1.4℃)(W条件)と陸上(L条件)の2条件とした。これらを組み合わせて、合計4条件(WH条件、LH条件、WM条件、LM条件)とした。測定項目は、右腎動脈の血行動態(時間平均血流速度:Vm)、酸素摂取量(VO2)、心拍数(HR)、心臓副交感神経系活動(LnHF)、尿量であった。
運動中のVO2とHRは、運動強度条件内の環境条件間で有意差はなく、それぞれ同じ強度で運動が実施できたと言えた。Vmは条件間で有意差を示し、エルゴメーター上安静時は陸上安静時と比較して有意に増加し、運動直後はエルゴメーター上安静時と比較して有意に減少したが、4条件間の交互作用は認められなかった。LnHFは有意な交互作用を示し、LH条件では陸上安静時と比較して運動直後に有意に低下したが、他の3条件では有意差は認められなかった。WH条件では、入水後に有意ではないがLnHFが増加する傾向がみられ、この傾向はLM条件と有意差はなかった。尿量は、WM条件では運動前と比較して運動後に有意な増加が認められた。
HIIEは、異なる環境条件下では、腎動脈血流動態に有意な影響を与えなかった。一方で、WH条件では尿量が増加し、運動後のLnHF活性化を認めた。これらのことから、水中HIIEは中等度運動と比較して腎負荷と心臓副交感神経系活動に有意差なく実施可能であることが示された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本研究は、3段階の研究計画を立て進行する予定としていた。
第2フェーズである、若年健常成人を対象としたフェーズまではコロナ禍もあり、エアロゾルの発生する状況での運動を伴う研究計画が少し遅延したが、第3フェーズの研究計画を同時並行することによって、おおむね順調に進行していた。
一方で、最終(第3)フェーズとして糖尿病患者を対象にして研究計画を倫理審査する段階で安全面に数多くの指摘があった。そのため、研究計画を修正、倫理審査を複数回重ねたことによって、研究を進行することに大幅な遅れが生じた。

Strategy for Future Research Activity

倫理審査委員会からの指摘に対し、安全面に配慮した研究計画となるように修正を進めるとともに、研究保険への加入などの調整も並行して実施し、安全面に最大限配慮した上で、研究を進めていけるように整えているところである。また、附属病院ならびに周辺の医療機関とも連携し、安全に実施できるための環境調整、など並行して実施できることを整えていき、倫理審査承認ならびに実施許可が出た際に速やかに研究遂行できるように多方面から進めていくこととする。

Causes of Carryover

3段階の研究計画を予定していたが、最終段階の研究計画について倫理審査を通過するまでにかなりの時間を要していることから、最終(第3)フェーズの研究が進まなかったことが大きな要因である。先日令和6年5月1日付けで承認が下りたことから、今後保険手続きを経て実施許可が下りる運びとなっている。実施許可後、対象者のリクルートを開始し、必要な物品費を用いて必要な消耗品を購入し、人件費・謝金を用いて、対象者および検者への謝金および雇用につなげる予定としている。また、その他の費用を用いて論文化のための英文校閲費等に使用し、研究を完結させる予定としている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Effects of high-intensity interval exercise in water on renal arterial blood flow.2023

    • Author(s)
      ONO K, NAKAYAMA Y, OKAGAWA J, YAMAU R, ISHIKAWA A, ONODERA S.
    • Organizer
      The 28th Congress of the European College of Sport Science
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2024-12-25  

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