2022 Fiscal Year Research-status Report
The research for the variations of deoxygenation in active muscle during exercise.
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21K11408
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Research Institution | Osaka International University |
Principal Investigator |
奥島 大 大阪国際大学, 人間科学部, 講師 (70735307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古賀 俊策 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 名誉教授 (50125712)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 筋酸素化動態 / 血管機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
活動筋の酸素消費に対する酸素供給の不足は、持久性運動能力の制限要因の一つである。申請者らは、漸増負荷自転車運動中における活動筋の脱酸素化応答(血液量に対する酸素消費)の変化量が、持久性運動能力の向上にともない増大することを明らかにした。しかし、この特性には、大きな個人差が存在することも明らかとなった。この個人差は活動筋の代謝・循環機能に関連すると考えられるが、その詳細は不明である。本研究では、活動筋の脱酸素化応答の変化量に個人差を生み出す要因について血管の拡張・収縮機能に着目し、その関連性を検討することを目的としている。 本年度は前年度に引き続き新型コロナウイルスの影響にともない、ヒトを対象とした実験の実施が困難であったため、予備的な検討を進めるに留まった。血管内皮機能の測定である反応性充血、および血管機能である脈波伝播速度と運動時の筋酸素化動態の測定を数名で実施した。その結果、現在対象者として予定している若年健常者では、予想以上に血管機能のばらつきが小さくなる可能性が考えられた。また、当初計画では、血管機能に対する筋酸素化動態の傾きのみを検討する予定でいたが、血管拡張や血流量増加の影響は筋酸素化動態の変曲点にも表れる可能性も推察される結果が観察されたため、この点についても合わせて検討する必要性があると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度も新型コロナウイルス感染症の影響にともない、予定して実験の遂行が困難になる状況が生じてしまい、計画を後ろ倒しにする必要性が生じたため「やや送れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度実施した予備実験の内容や予定していた実験の遂行を進め、その内容をまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
前年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響にともない、実験を円滑に実施できなかったため、実験に必要な各種機材、消耗品の購入費用、および実験謝礼費用を繰り越す必要が生じた。次年度は、実験に必要な機材、消耗品、および実験謝礼を中心に使用していく予定である。
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