2023 Fiscal Year Research-status Report
Effect of skeletal muscle-derived L-BAIBA on the prevention of hypertension
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21K11467
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
外山 雄大 島根大学, 医学部, 客員研究員 (60880507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
並河 徹 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 特任教授 (50180534)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | L-BAIBA / LC-MS/MS / 高血圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、骨格筋から分泌される善玉マイオカインβアミノイソ酪酸(β-aminoisobutyric acid: BAIBA)が、高血圧の改善に関与する可能性が報告されている。BAIBAには、異なる基質から生成される鏡像異性体(D体: D-BAIBA・L体: L-BAIBA)があり、それぞれ異なる機能をもつ可能性が指摘されてきた。しかし、従来の測定方法では両者を分別して定量化することが極めて困難であったため、その機能や重要性の違いについては詳細に検討されていなかった。そこで本研究では、D-BAIBAとL-BAIBAを分別して定量する測定系を確立し、(1)運動習慣や骨格筋との関係、(2)高血圧に与える影響を検討することを目的とした。 2023年度は、前年度に整備したデータセットを用いて、D-BAIBA、L-BAIBAと高血圧にかかわる項目(収縮期血圧、平均血圧、拡張期血圧)との関連性について単変量解析を実施した。その結果、D-BAIBAは収縮期血圧、平均血圧、拡張期血圧に関連性は認められなかった。一方、L-BAIBAでは収縮期血圧および平均血圧と正の相関関係が認められた。男女別の解析では、男女ともにL-BAIBAと収縮期血圧の間に正の相関関系が認められた。以上の結果から、D-BAIBAではなくL-BAIBAが高血圧に関与する可能性が示唆された。今後は、高血圧にかかわる因子の影響を考慮するため、多変量解析を用いてL-BAIBAと高血圧の関連性を検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の所属変更など不可避の事情が複数重なり、それによる遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、L-BAIBAと高血圧の関連性について多変量解析を用いてさらなる検討をすすめる予定である。
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Causes of Carryover |
研究の進捗状況が遅れており、学会発表や論文投稿で使用することができなかった。本年度は、解析も進捗しており、論文投稿にかかわる費用を計上予定である。
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Research Products
(1 results)