2023 Fiscal Year Annual Research Report
A study on unnecessary movements of athletes during games.
Project/Area Number |
21K11475
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
吉村 雅文 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 教授 (10210767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮森 隆行 順天堂大学, 保健医療学部, 講師 (40433784)
廣津 信義 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90360726)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ウェラブルデバイス / GPS / ClearSky / 屋内スポーツ / 特徴的な動き・無駄な動き |
Outline of Annual Research Achievements |
女子バスケットボール選手41名、男子バスケットボール選手44名、女子ハンドボール選手52名、男子ハンドボール選手45名を研究対象者として各競技、性別によって上位群、中位群、下位群の3群に大別し、各群総当たりのリーグ戦形式で公式戦同様のレギュレーションで試合を実施した。実施に際しては、衛星インフラストラクチャーである「ClearSky」を導入し、屋内においてもGPS機能が使えるようにした。 単位時間あたりの移動距離、>12km/h以上での走行距離、高強度の加減速、方向転換の頻度について、いずれかの指標において下位群の方が上位群より有意に高い傾向が認められたことを報告した。 最終年度の研究成果に関しては、特にその傾向が大きい男子ハンドボールについて、その現象は試合中のどの場面で起こっている現象なのかについて検討を加えた。その結果、高強度の加減速、方向転換は攻撃時に相手陣内で相手をかわそうとする動きやボールを受ける動き、あるいは攻撃から守備や守備から攻撃へ切り替わる際に多く計測された。また、>12km/h以上での走行距離についても攻守の切り替えの際に多く発揮されており、特に攻撃から守備に転じ、帰陣する際に多く計測されていた。 ハンドボールやバスケットボールのように狭いコート内での攻防が激しい種目では、移動距離の長さや、高強度の加減速、方向転換の頻度の多さが勝敗に直結するとは限らない。むしろ、適切な状況でそれらの動きを発揮することが勝敗に大きな影響を与えると考えられる。そのため、ウェアラブルデバイスで計測された指標がいつ、どのような状況で計測されたのかを、映像データを合わせて分析することは、競技力向上を目指す上で、競技力の異なる競技者の動きの差異を明らかにすることができたり、競技力が低い競技者の"無駄"な動きを明らかにする可能性があることからも有用な知見であることが明らかとなった。
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Research Products
(5 results)