2022 Fiscal Year Research-status Report
スポーツ・メガイベントと「被災地」の表象をめぐる社会学的研究
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21K11476
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
高尾 将幸 東海大学, 体育学部, 准教授 (60584381)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | スポーツ・メガイベント / 遺産(レガシー) / 被災地 / 新聞記事 / メディア表象 |
Outline of Annual Research Achievements |
スポーツ・メガイベントの招致・開催をめぐって、正負の遺産(レガシー)の探求が大きな課題となっている。そこで本研究は、2019年のラグビーワールドカップ日本大会の開催地となった岩手県釜石市を事例に、スポーツ・メガイベントを通した地域社会のメディア言説による表象のあり方を調べることで、スポーツ・メガイベントが地域社会や都市空間もたらす象徴的な力の一端を解明することを目的とする。 地方都市や地域コミュニティをめぐるイメージとその構築に関して、スポーツ・メガイベントがいかなるインパクトを持ちうるのか、またその表象のあり方は地域住民にとっていかなる可能性や制約をもたらしうるのかについて、各種新聞メディアを資料として用いて分析を進めてる。用いるのは全国紙、ブロック紙、地方紙の三種類で、それぞれの比較分析を行う。分析の主眼は「被災地」でありながらもRWCを開催した釜石のどの部分が、どのメディアによって、どのように表象された/されなかったのか、という点に置かれる。 前年度は全国紙である「読売新聞」と「朝日新聞」について、インターネット上のデータベースを用いて関連記事の収集・整理作業を実施した。今年度はブロック紙である「河北新報」、県紙である「岩手日報」、また復興に関するローカルな新聞である「釜石復興新聞」の記事データの収集・整理を行う予定であったが調査実施が遅れているため、次年度はより効率的に進めていくことにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究の進行を予定していた夏期休業中に新型コロナウイルス感染症に罹患し体調を崩したことと、学内業務が多忙を極めたため、やや遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
アルバイトを活用し、効率的にブロック紙および地方紙における記事データの収集・整理作業を実施していく。また、OCRソフトを用いて記事データのデジタル化を進めることで、データリストの作成にも努める。
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Causes of Carryover |
研究が遅れているため次年度使用額が生じた。次年度は研究実施のスピードをさらに速めるために、積極的にアルバイトを活用する。同使用額はそのために使用する予定である。
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