2021 Fiscal Year Research-status Report
健康・運動ライフログ「自分手帳」のアプリ化、及び活用促進効果の検証
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21K11492
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
小川 宏 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (50224118)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 自分手帳 / デジタル / 健康 / 運動 / アプリ / ライフログ / 小学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
自分の体力テスト結果や行った運動、身長、体重、食生活などを継続して記録していく「自分手帳」が福島県の全児童、生徒に配布されている。しかしこの手帳は個人情報が記入されているため、管理をどうするかという課題や、記入できるページ数が限られているため、気軽に書き込めないといった、紙媒体ゆえの課題がある。そこで本研究では、この自分手帳をデジタル化し、タブレット端末やスマートフォンに搭載することで活用が促進されると考え、デジタル版自分手帳の開発および活用実験を行い、効果を検証することを目的とした。 研究初年度となる本年度はデジタル版自分手帳の試作版を作成し、実際に大学生に使用させ不具合や入力しにくいところ、改良点等を提案させ、修正を試みた。今回の試作版は純粋なアプリケーションではなく、ウェブにアクセスして入力する「ギミック版」と呼ばれる方式である。大学生の点検作業においては、福島県の小学校に配布されている3つのデジタルデバイス(iPad,クロームブック、ウィンドウズタブレット)を使用し、それぞれについて、動作検証および入力項目、画面構成などに関わる改善すべき点を提案させた。仕様の大きな変更は多額の費用と長期の修正期間が必要になるため今後の課題とし、短期間で簡単に修正できる箇所は適宜修正を加えた。 その後、福島県教育委員会と連携し、令和3年11月から令和4年3月までの約5ヶ月間、二本松市および郡山市から合計3つの小学校、計6クラス、145名の小学生に使用させる実証実験を行った。この後、使用感や改良して欲しい箇所などの意見を児童および教員から収集する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究1年目でデジタル版自分手帳の運動部門について試作を終え、大学生に使用してもらい改善していくことができた。その後、実際に小学校で小学生に使ってもらう実証実験を実施するところまで進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究2年目となる今年度は、小学校での実証実験を継続し、さらに活用しやすい内容に修正を加えていく。また、運動部門以外の健康部門、食生活部門についても、デジタル化して実装することを検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
<次年度使用額が生じた理由> アプリ試作経費を50万円程度見込んでいたが、制作会社が自社予算により試作したため。 <使用計画> 初年度使用しなかった予算については、健康部門や食生活部門のデジタル版開発費として使用したい。ただ、開発費と開発計画については協力会社の意向もあるため、今後打合せをする中で検討していきたい。健康部門や食生活部門の開発が今年度できない場合は、ウェアラブル端末を活用して入力内容を充実させていくことも検討していく予定である。
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