2021 Fiscal Year Research-status Report
先天性上肢欠損児の義手の操作スキルと成長期の脳機能ネットワークに与える影響の解明
Project/Area Number |
21K11494
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤原 清香 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20648521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芳賀 信彦 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), その他部局等, 自立支援局長 (80251263)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 先天性上肢形成不全 / 義手 / 脳機能評価 / NIRS |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、先天性上肢欠損児・者のリクルートを行う予定であった。義手の種類・使用開始時期・使用期間・使用頻度について、その操作スキルについて評価・動作解析を行うこととしていた。しかし、新型コロナウイルス感染症に伴う2021年の緊急事態宣言、蔓延防止等重点措置のため、調査対象の候補と考えていた児の受診がかなわず、評価や動作解析を実施できていない。 本研究で評価対象と考えているのは、幼児から小学生世代の先天性上肢形成不全小児で、筋電義手ないしは能動義手が導入済みで、操作スキルが一定以上あり、日常生活動作で義手を使用可能な児としている。当初予定していた児は20名と考えていた。現時点で、リクルートできている児は5名であり、今後社会情勢が落ち着くことで、受診頻度が向上することが期待される。 また、研究課題2として、光トポグラフィー脳機能計測装置(NIRS)を用いた脳機能マッピングを行い比較することとしている。成人用の計測用ヘッドセットが、小児に対しては使用できないために、小児用の頭囲に合わせたNIRSのプローブがはまるセットを製作した。これを使用して、義手については原則として、本人が使用しているものを用いるが、複数種類使用している者には能動義手もしくは電動義手について実施することとする。 また、先天性上肢欠損児の上肢機能の評価方法としてPUFI(The Prosthetic Upper Extremity Functional Index)の導入について、PUFI2の進捗状況を確認しながら、本研究で活用できないか検討していく方針である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症の蔓延に伴い、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置のために、被験者となる患児の受診が予定通り進まず、受診控えが著しかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症が今後落ち着き、通常診療体制に戻れれば、被験者を再びリクルートして進めたい。
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Causes of Carryover |
2021年度は新型コロナ感染症に伴い、被験者のリクルートが現実的に実施できず、研究体制の構築および実施が行えなかったため。
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Research Products
(16 results)