2021 Fiscal Year Research-status Report
乳児自発運動時の感覚-運動ダイナミクスを利用した行動発達モデルの構築
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21K11495
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金沢 星慶 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任助教 (60744993)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 感覚運動発達 / 胎児 / 新生児 / シミュレーション / 柔軟 / 子宮 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトは出生前から生後1-2年で様々な行動を獲得する.本研究では,単に神経学的な成熟だけでなく、運動/行動時に生じる多種多様な運動情報および感覚情報の学習、統合を計測およびモデル化することで,行動発達の理解を追究する. 本年度は,胎児期および新生児期の自発運動時で生じる感覚情報をシミュレーションするため,胎児・乳児の筋骨格モデルおよび柔軟な子宮壁モデルの作成を進めた.この開発により,胎児の空間的制約や環境との相互作用について従来の球型子宮モデルに比べてより現実的に近づけることができた. 胎児運動によって生じる子宮壁との相当的な位置関係がより自由かつ多様となり,触覚入力についてもより空間的に連続性を示すようになった.自発運動シミュレーションにおける以上の向上はより多種多様な運動情報および感覚情報の生成を可能とし,その後に生じる学習や統合の検証をより精緻なものにすることが期待される. また,大量データの取得に向けて,乳児自発運動の計測を簡易化するためのアプリケーション開発も進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた運動計測デバイスの開発を進めるとともに,シミュレーションにおけるモデル改善も同時に行えており.次年度の行動発達モデル構築の準備が整っている.
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Strategy for Future Research Activity |
簡易計測デバイス・アプリケーションの改善を進めるとともに,部分的な計測実験を開始する. また,改善した身体モデルおよび子宮壁モデルを利用した自発運動シミュレーションにおける行動獲得の検証も進める.
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Research Products
(3 results)