2024 Fiscal Year Research-status Report
特性が異なる身体活動の選択的認知機能改善効果とその作用を修飾する食品成分の解明
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21K11503
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| Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
松本 直幸 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (00252726)
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| Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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| Keywords | ココア / カカオポリフェノール / 認知的干渉 |
| Outline of Annual Research Achievements |
2024年度は、スポーツ等の場面で疲労による認知機能の低下を栄養機能成分で緩和できないかに着目し研究を進めた。カカオポリフェノール(CP)の摂取は、前頭前野の血流を増し、実行機能の一つである反応抑制機能を促進するといわれている。今回、CPを豊富に含むココアを高強度運動実施前に摂取することが、後の認知機能にどのように影響するかについて検証した。 男子学生11名(19.5 ± 0.4歳)を対象に、ココア飲料(CP 540 mg含有)を摂取するココア条件、およびココア飲料と香り等を類似させた飲料を摂取する対照条件を設けた。飲料摂取の60分後に最大酸素摂取量の80%相当の高強度運動を7分行わせ、その前後で複数回、反応抑制機能を評価するストループテストを実施し、その成績の経時的変化、および条件間の違いを検証した。 正解率にはCP摂取の影響は認められなかったが、テストの遂行時間はココア条件のみ、飲料摂取から70分目(運動直後)以降に短縮し、特に難易度の高い不一致試行では、運動終了直後から60分目まで対照条件より2,000-1,000msec短い傾向が観察された(直後および30分後、p < 0.05;60分目、p = 0.051)。ストループ干渉量もココア条件でのみ、摂取後30分目と比し70分目(運動直後)に有意に短縮し(p < 0.05)、運動直後では、対照条件に比べ14%低値であった(p < 0.05)。 上記の結果から、CP摂取により、妨害刺激がある中で適切な判断を下すことに要する時間が短縮する可能性が示唆された。今後は実際のスポーツの状況に即し、長時間もしくは間欠的な中~高強度運動とココア摂取が認知機能に及ぼす影響を検証する必要がある。また、刺激の識別力や記憶力など他の認知機能に対する影響について知見を蓄積する必要がある。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度までの実験において、事前に摂取するカカオポリフェノール(CP)が大きな身体的動きを伴う視機能トレーニング装置での刺激検出課題のパフォーマンス向上に寄与することを示してきた。今年度はやや視点を変え、CP摂取が疲労による認知機能低下を抑制するか、について検証を進めた。 引き続き、滞りなく検証を進めていく。
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| Strategy for Future Research Activity |
今年度の研究プロトコールに則り、対象者に課す運動負荷を実際の現場に近い形式に工夫するなどして検証を進める予定である(間欠的高強度運動など)。 また、検証する認知機能についても、認知的干渉量の変化をみるストループ課題だけでなく、2-back課題などの記憶系を評価する課題での検証も実施していく予定である。
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| Causes of Carryover |
次年度使用額が12,816円生じたが、物品費が想定より少なく済んだためであり、適切な執行の範囲であったと考えている。
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