2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of a Short-Time Light Intensity Physical Activity Program to Reduce Physical Inactivity and Increase Executive Function in Children
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21K11507
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
内藤 隆 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (50600946)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 身体活動 / 軽運動 / 前頭前野 / 実行機能 / 座位行動 / 子供 / NIRS |
Outline of Annual Research Achievements |
静的/動的ストレッチング、バランス動作、手指の体操など、短時間かつ軽強度の運動による脳の血液量変化をfNIRS(機能的近赤外分光法)を用いて測定した。 新型コロナウィルスの影響で研究協力先での大規模な実験が実施できず、プレテストとして数名の子供に対する測定しか実施できなかったが、(1)軽運動であっても前頭前野の血液量が安静時に比べて増加する傾向が見られたこと、(2)前頭前野の血液量が高まりやすい軽運動の種類について、研究会において研究発表を行った。そして、これらのデータをもとに、子供の座り過ぎの抑制と認知機能の向上を目的とした誰もが実践可能な軽運動プログラムのプロトタイプ作成に取り組んだ。 fNIRSの測定にあたっては、被験者に対する正確なプローブ装着、そして心拍や体動等のノイズ除去をはじめデータ処理における高度な知識を必要とする。そのため、本年度は専門家からのfNIRS全般のレクチャーや脳信号のデータ解析に関する知識提供を受け、次年度の多人数の子供に対する実験とそのデータ解析に向けた準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響がまだ続いており、予定していた研究協力先(教育機関)での実験ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力先での実験実施の可能性を残しつつも、次年度初めに被検者を別途募り、軽運動時の脳血液変化を測定する実験を実施し、論文作成および学会発表を行う。この結果をもとに、次年度中盤に、前頭前野の賦活に効果的な短時間・軽強度の運動プログラムを作成し、次年度後半に運動プログラム実施が認知機能に及ぼす影響を明らかにする実験を行い、論文を作成する。
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Causes of Carryover |
研究協力先での実験ができなかったため、被験者への謝金、研究補助者への謝金、学会出席のための出張等の支出が発生しなかったため、次年度使用額が生じた。次年度に計画している実験を実施するため、これらの当該経費を次年度に使用する予定である。
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