2022 Fiscal Year Research-status Report
ダンスの授業効果を高めるために不可欠な基本ステップの動感に着目した指導方法の開発
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21K11508
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
長谷川 晃一 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 助教 (40780531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川瀬 雅 環太平洋大学, 次世代教育学部, 講師 (00803694)
周東 和好 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (30344914)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 動感 / 現代的なリズムのダンス / ステップ |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、大学生に対する現代的なリズムのダンスの授業において、3回の授業で基礎動作(ダウンとアップ)及び10種類の基礎ステップを指導した。その中で、特に2021年度に研究発表(新潟県体育学会)と論文投稿(新潟体育学研究)をしたダウンの動作については非常に効果的かつ効率的に指導することができた。また、その指導方法を異なる指導者(共同研究者)と学習者(共同研究者の勤務する大学の学生)を対象にした場合でも概ね有効であることが検証された。この結果は、日本体育・スポーツ健康学会で口頭発表した。一方、基礎ステップのうち、ランニングマンについては、授業時間内に習得できなかった学生が複数見られ、効果的・効率的に指導できたとは言い難かった。そのため、指導が上手くいかなかった理由と改善方法を先行研究や指導書をレビューしながら考察し、後日、個別指導を行った。すると、具体的な動きの説明ではなく、地面の基準線をまたぐように「ケン・パー」をする意識を持たせることで、飛躍的に上達した。この成果は2022年度に論文投稿する予定である。 また、学習したステップを活用して多様な振り付けを創作するための手がかりとして、動きの特徴ごとに各ステップを仮説的に分類する試みを実施し、日本体育科教育学会でポスター発表を行った。2023年度は、仮説的に分類した表を用いて指導実践し、その有効性や課題を検証する予定である。 今年度の研究成果が、現代的なリズムのダンスにおける、学習効果を高めるために重要と考えられる基礎(基本ステップの習得)から応用(振り付けの創作)の学習順序を成立させるための有益な情報となることを期待したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、2021年に実践提案した基礎動作の学習方法を異なる指導者と学習者で有効性を検証することができた。また、基礎ステップにおいても、短時間での習得が困難と考えられるランニングマンの効果的・効率的な学習方法を実践的に検証することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
1.基礎動作(ダウン)の学習方法の有効性に関する研究の論文投稿 2.ランニングマンの効果的・効率的な学習方法に関する研究の論文投稿 3.仮説的に体系化した基礎ステップの体系図の有効性を実践的に検証
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Causes of Carryover |
今年度は、公務のために参加を予定していた日本スポーツ運動学会に参加することは難しく、その分の旅費に余りが生じた。来年度は助成金を使用し当学会へ参加する予定である。
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