2022 Fiscal Year Research-status Report
健康長寿社会を目指す新しいロコモ対策―中・長期的視点に立つ世代を超えた展開―
Project/Area Number |
21K11513
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
久保 温子 西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (20454944)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ロコモティブシンドローム / 高齢者 / 子ども |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、幼児から高齢者まで新しい生活習慣を含めたロコモ調査を実施し、年齢に即した問題点を明らかにし中長期的なロコモ予防支援を展開することを目的として実施する。 本年度は昨年実施した予備研究を基にデータ収集を進めた。コロナ禍ではあったが、データ収集を進めることが出来た。しかし、一部予定していた時間を短縮する必要や新型コロナウイルス感染症予防のためデータ収集を出来ない項目があった。 また、本年度は、子育て世代の保護者のロコモ認知度調査をまとめ報告した。この報告は5年をかけ調査した幼児の保護者世代のロコモ認知度調査をまとめたものである。高齢者のロコモ認知度は2018年から50%を超えていた。一方、子育て世代には子どもロコモ、子どもの運動器障害について、まだ認知度の低さが目立つ結果となった。子どもを持つ保護者への発達段階における運動器疾患に関わる知識の普及を進める必要がある。また、昨年実施した学童期の体型と運動器チェックについても結果を公表した。10歳未満の児童においては、体型の差が運動能力や体組成の問題とは関連が認められなかった。発達過程において将来の生活習慣病やロコモにどのように繋がっていくのかさらに検討が必要である。高齢者においては、自分の体力を知るフィードバックに有用な体力年齢についてデータ収集を行った。結果については次年度公表出来る予定である。 次年度は、壮年期・幼児についてのデータ収集をさらに進めるため協力施設・機関と準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症による対面調査の自粛により、舌圧など感染の恐れのある測定項目の一部データ収集が出来なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は研究最終年度となる。昨年度積み残した壮年期・幼児についてのデータ収集を5月以降に順次していく。また今年度までに収集したデータのまとめを行う予定である。
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Causes of Carryover |
データ収集においてコロナ禍にてスタッフ制限があり謝金が少なかった。また新型コロナウイルス感染予防のため測定項目数を減らしたこと、感染の恐れがある舌圧の測定が一部実施にとどまったため消耗品の支出が少なった。今年度、スタッフの交通費・謝金と消耗品(舌圧プローブなど)での出費を昨年以上に予定している。また研究成果公表のための経費を計上予定である。
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Research Products
(2 results)