2021 Fiscal Year Research-status Report
アクティブな高校生を育むために小学校期に獲得すべき体力・運動スキルの目標値の策定
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21K11517
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
渡邊 將司 茨城大学, 教育学部, 准教授 (80435213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
引原 有輝 千葉工業大学, 創造工学部, 教授 (10455420)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 身体活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
小学1年生の時から追跡調査してきている中学3年生119名,高校1年生64名(追跡率73.8%)を対象に質問紙調査を実施した。生活・身体活動習慣に関するアンケートでは,現在の身長・体重に加え,1週間の平均的な運動時間,スクリーンタイム,朝食や夕食の摂取状況,起床就寝時刻,取り組んでいる課外活動とその成績などを尋ねた。運動有能感に関するアンケートは岡澤ら(1996)が示した質問項目を実施した。 質問紙調査前には「子どもプロジェクト通信」を郵便にて発送し,これまでの研究の進捗報告や最近の話題などについて紹介・解説するとともに,住所の変更や調査継続の意思についても確認している。このような手続きを踏まえて質問紙調査に臨んでいるので,高い継続率を保つことができている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
郵便による質問紙調査なので,対象者の負担も小さく高い回答率を保っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
中学卒業に合わせて,研究参加を辞退する対象者が現れてきている。大きな転換期となるので,より一層の啓蒙を進めていきたい。また当初は活動量計を用いることを計画していたが,負担が大きく継続率が低下する恐れがある。質問紙によってある程度の妥当性が担保できることが明らかになっているため,高い継続率を保つために活動量計を用いずに質問紙調査のみで進める計画を練っている。 身体活動を評価するにあたって,質問紙による組織的なスポーツ活動への参加の有無や1日の運動時間という切り口でも可能である。我々の研究の強みは縦断的研究にあり,高校生期の身体活動習慣に小学校期のどのような要因がどの程度の影響を及ぼしているのかをみることであるため,課題を解決する手段があることには変わりはない。
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Causes of Carryover |
共同研究者である引原有輝教授への分担金が5万円残っている。打ち合わせの際の交通費やデータ集計に関わる人件費・消耗品等を計画していたが,データ取集の遅れから2021年度の実施が難しくなった。これらに関しては2022年度に遂行する予定である。
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Research Products
(1 results)