2022 Fiscal Year Research-status Report
運動発達の視点を含めた運動器検診の結果の解釈:縦断研究によるしゃがみ込みの変化
Project/Area Number |
21K11526
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
滝澤 恵美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (70325976)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | しゃがみ込み / 運動器検診 / 運動協調性 / 発達 |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景、目的】本研究の目的は、運動器検診の検査項目のひとつであるしゃがみ込みの可不可の結果の解釈に、成長および発達の視点を加えることである。昨年度は横断データを用いて、しゃがみ込みの可不可が長座体前屈、暦年齢、生物学的成熟度と関係することから柔軟性の発達や身体構造の発達を反映する可能性を見出した。本年度は、多数の児童を対象に縦断的にしゃがみ込み中の股関節と膝関節の間の運動協調性を数量化していくために、姿勢推定AI技術を用いたソフトウエアの開発を進めた。 【対象および方法】保護者および本人から同意が得られた300名強の児童を対象に、運動器検診が定める方法でしゃがみ込みを実施してもらい、その様子をDVカメラで撮影した。その動画を用いて股関節と膝関節の屈曲角度を、機械学習に基づくアルゴリズムを用いた姿勢推定AI技術によって求めて、分析課程で現れるエラー条件や場面を探索した。 【今後の課題】利用するカメラの種類によって画面周辺に歪みが発生するが、中央部分のデータを利用することは可能であった。現在、しゃがみ動作の開始と終了時点の適正閾値の設定、AIによる姿勢推定においてどの様な場合に身体部位の誤認識が発生するかの確認を進めている。また、従来の動作解析手法による関節角度とAI姿勢推定によって求めた関節角度との差を確かめて、動画撮影設定を検討する。これらを確認した上で、本年度はしゃがみ込みの運動協調性の数量化およびパターン分類を試みる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究はしゃがみ込み中の下肢の運動協調性の発達を調べる研究であるため、同一対象者の縦断データが必要である。新型コロナウイルス感染拡大にともなって研究開始年にデータ収集ができなかった分の遅れが継続している。本年度はベースとなるデータ収集が可能となったが全体進行は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は縦断研究である。縦断研究としての初年度データの取得ができなくなった影響により、研究計画として研究期間を1年延長する必要がある。
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Causes of Carryover |
初年度に新型コロナウイルス感染拡大によりフィールドである小学校で活動制限があり,データ収集ができなかったため,持ち越し金が発生した。
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Research Products
(2 results)