2022 Fiscal Year Research-status Report
コンバインドトレーニングは動脈硬化をより改善するか
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21K11534
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Research Institution | Taisei Gakuin University |
Principal Investigator |
池辺 晴美 太成学院大学, 人間学部, 准教授 (60446028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西脇 雅人 大阪工業大学, 工学部, 准教授 (10635345)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 複合トレーニング / 動脈スティフネス / ストレッチ運動 / 有酸素運動 / 運動様式 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初予定では、2022年度は前年度に検証した一過性の複合運動を継続的に行い、効果を検討することであった。しかしながら、新型コロナ感染による影響により実験計画の見直しが必要となった。そこで前年度に得られたデータをより詳細に分析することとした。 対象は健康な若年成人15名であった。1)座位安静条件(REST)、2)有酸素運動条件(AERO)、3)ストレッチ条件(ST)、4)有酸素運動-ストレッチ条件(AREO-ST)、5)ストレッチ-有酸素運動条件(ST-AERO)の5条件で各条件の運動前、運動後(Post 1)と運動終了後30分経過(Post 2)の3つの時間点で超音波エコーを用い、血管内皮機能の指標としてFlow-Mediated Dilation(FMD)を評価した。有酸素運動は20分間の自転車エルゴメータ運動(運動強度:心拍数120拍/分)とし、ストレッチ運動は4種類の下肢への伸展運動を20分間行った。 Post 1ではRESTに対して運動条件群の全てが有意に高値を示した。Post 2ではRESTに対し、両複合運動条件が有意に高値を示した。両複合条件のうち、ST-AEROではAEROとSTに対して有意な増加は認められなかったが、AERO-STでは有意に高値を示した。これらの結果から、運動の実施順序は血管内皮機能の改善に影響があることが示され、有酸素運動後にストレッチを行う方が血管内皮機能の改善効果が持続する可能性があることが推察できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は複合運動条件の詳細が分析できたものの、新型コロナ感染等により実験協力者の確保が困難で、実験計画の変更を余儀なくされた。そのため、計画通りに研究が進んでいるとは言えない。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染による影響のため、実験計画を見直した。2023年度は一過性の異なる複合運動条件について実験を計画している。その後、継続的な運動による検証を行い、より簡便で効果的な運動プログラムを検討する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響で学会がオンラインになったことで旅費を使用する機会がなかった。また、新型コロナ感染による影響で実験計画を見直す必要が生じ、効率よく測定するために機器を新たに購入することとした。
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